2024年03月31日

★能登半島地震におけるアレルギー疾患のある方々への支援活動について/メールマガジン178号

みなさま、こんにちは。
アレルギー支援ネットワーク理事の中西と申します。
能登半島地震において被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。
私は、アレルギー大学で、初級レベルの実習「アレルギーっ子の災害対策」の講師も担当しています。
この講座では、東日本大震災など過去の大規模災害において当団体が支援活動をさせていただいた経験をもとに、アレルギー疾患のある子どもたちや、園や学校でその子どもたちを支える専門職の方々に、平常時から十分な備えをしていただきたいことをお伝えしてきました。
今年の元旦に、その大規模災害が起きました。私どもは、発災直後に被災地に出向いての支援活動はできませんので、今回の能登半島地震でも、被災地で活動をされる、日本栄養士会や、災害救援のNPO法人の方々を通じてアレルギー患者家族からSOSがあったときに、物資をお送りしたり、ご相談にお答えしたりする活動をしています。
今までに以下の活動を行いました。

1)初動支援(国や学会などからの要請を受けて支援)

1月9日に、日本栄養士会から小児アレルギー学会を通して、アレルギー対応食料支援の依頼がありましたので、当団体の事務所に備蓄していた食品(約1200食)など25個口を、その日のうちに 「石川県栄養士会」へ発送いたしました。箱の中身が四方からわかるようラベルを貼りました。


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2) 災害救援のNPO法人など通じての支援

(1)「認定NPO法人レスキューストックヤード(RSY)」(※)及び「震災がつなぐ全国ネットーク(しんつな/事務局・RSY)」は、1月3日には被災地での支援活動を開始されました。そこで、「活動をされる中で、こどものアレルギー患者のSOSに出会われましたら、日本小児アレルギー学会の相談窓口(sup_jasp@jspaci.jp)にご連絡ください。大規模災害時のこどものアレルギーに関するSOSは学会として受け、どのように対応するかを組織で検討して動くことになっております。学会からの要請で、アレルギー支援ネットワークも初動支援をおこないます。」と、メーリングリストに発信をしました。
その後、RSYやしんつなを通じて数件、アレルギー対応食料のニーズがあがってきましたので、食料を詰め合わせたBOXをお渡しし、被災地のアレルギー患者さまへ届けていただきました。


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(2)「こども女性ネット東海(CWNT)」(※)は、1月10日より被災地に入り、主にこどもと女性のニーズに応じた支援活動を開始されました。そこで、その都度、アレルギー対応のアルファ化米・おかず・お菓子・アレルギーミルクなどを詰めあわせたBOXを被災地に持参していただき、ニーズに応じて渡していただきました。


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(※)名古屋には、災害時の被災者支援と、日常からの啓発活動を主な活動とするRSYや、災害時に声をあげにくい妊婦・乳幼児・こども・女性の命を守るための防災・減災活動をおこなうCWNTの事務局があります。日ごろより、アレルギーの理解を深めていただけるよう連携をして一緒に啓発活動をおこなっています。今回の震災では、RSYにはかねてよりつながりのあった穴水町から要請があり継続的・長期的に被災者支援を継続されています。CWNTは、能登島や七尾市・志賀町、珠洲市など、まだ支援が行き届いていない地域にも入って支援活動をしています。

3) 教育委員会からの要請に応じた支援

(1)1月18日能登町教育委員会事務局より、1月22日に学校給食を再開するにあたり、アレルギー対応の副食についてご相談がありました。その後、食物アレルギー児童の状況把握、食材の選択など、やり取りを重ね、3月4日に、当団体の栄養士(小児アレルギーエデュケーター)と、当団体サポーターの薬剤師(小児アレルギーエデュケーター)が、直接、能登町教育委員会にお届けをしました。


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(2)2月18日穴水町教育委員会事務局より、学校給食の副食について相談、要請があり、同栄養士と薬剤師が、3月4日にお届けをしました。


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(3)珠洲市と輪島市の教育委員会へは、当団体より電話をかけて、学校給食における食物アレルギー対応の食料でお困りではないかヒアリングをしました。やはり副食にお困りであることがわかり、ニーズに応じた副食をお送りしています。

※市町により差はありますが、給食調理場が復旧しておらず、栄養を評価した「給食」が未だ提供できないため、支援物資の中から選び「昼食」を提供されています。食物アレルギー対応の支援物資は少ないので、カレーか焼き鳥缶詰が続いてしまい、家庭から弁当を持参してほしいとお願いせざるを得ない、という悩みを抱えておられました。

1)〜3)の活動は、現在も継続しています。災害発生後のフェーズが進み、ニーズも変化します。当団体にできることは限られていますが、日ごろより繋がりのある団体を通じて、また、教育委員会を通じたニーズに、できる限りお応えしたいと思っています。今回の支援活動は、ニッポンハム食の未来財団の「災害時等における救援活動支援助成」と、アレルギー専門医やアレルギー大学受講生や一般の方からいただいた「寄付金」を活用しておこなっています。この場をお借りして御礼申し上げます。

2024年01月30日

6、2/10(土)「大人とこどものアレルギー」市民公開講座(アレルギー週間事業in岐阜)/メールマガジン177号

日本アレルギー協会は、毎年2月17日から23日を「アレルギー週間」として全国各地で医療相談や講演会などを実施し、啓発普及活動の重点期間として位置づけさまざまな活動を行っています。岐阜県総合医療センターはその活動の一環として、2024年2月10日(土)に市民公開講座をWeb開催いたします。
アレルギー支援ネットワークは、その事務局を担当します。

日 時: 2月10日(土)14:00〜16:00(接続開始13:30〜)
場 所: Web開催(Zoom Webiner)
講演内容 : 「食物アレルギー発症予防の取り組み」 金子 英雄先生(岐阜県総合医療センター小児療育内科)
「知っておきたいアトピー性皮膚炎とその治療」 赤川 舞先生(岐阜県総合医療センター皮膚科)   
「大人の喘息〜日頃の付き合い方〜」  川部 勤先生(名古屋大学)  
参加費: 無料
申込:参加ご希望の方は、下記URLからお申込みください
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_f1-5UJxcSpeZJ33a6Qz5uQ

「大人とこどものアレルギー」講演会チラシはこちら

5、新規賛助会員さんのご紹介「クラシエ(株)フーズカンパニー」/メールマガジン177号

今回はクラシエの豆乳アイス「Soy」についてご紹介いたします。
「Soy」は乳・卵を使用せずに豆乳で作ったアイスです。
乳アレルギー・卵アレルギーをお持ちの方にも、アレルギーが無い方と同じようにアイスを楽しんで頂きたい、そんな想いから、家族みんなで楽しめるブランドとして現在の豆乳アイス「Soy」が生まれました。

開発当初は乳や卵を使ったアイスのような濃厚な風味に作り上げるのにとても苦労しました。
それからアレルギーのお子様や親御様から定期的にご意見を頂き、試行錯誤を重ね、豆乳アイスとは思えないような濃厚な味わいとなめらかな口どけを実現させることができました。

クラシエのお客様相談室には、アレルギーのあるお子様の親御様から「子どもが初めてアイスを食べられました。嬉しくて涙がでました。」とメッセージを頂くことがあり、私たちもパワーをもらうことがあります。
これからも1人でも多くのアレルギーの方にアイスをお届けできるように努力を続けてまいります。

「Soyアイス ラインナップ 新商品24年3月11日発売」チラシはこちら

クラシエ株式会社HP:
https://www.kracie.co.jp/

豆乳アイス「Soy」について詳しくは:
https://www.kracie.co.jp/foods/ice/soy/

4、【3/31まで配信】2023年度こどもアレルギー教室を開催中です!/メールマガジン177号

こどもがアレルギーのことを学んで、アレルギーへの正しい対応が実践できるように
わかりやすくて楽しい動画をつくりました。
親子で楽しく学んでください!!

配信期間:2023年11月10日(金)〜2024年3月31日(日)まで
開催方法:オンデマンド配信
対象:すべてのお子様(内容は小学生低学年向け)
参加費:無料
監修:伊藤浩明(あいち小児保健医療総合センター センター長 兼 免疫・アレルギーセンター長/認定NPO法人アレルギー支援ネットワーク副理事長)
動画の内容:
★「ぜん息について学ぼう」
すずこどもクリニック 院長 鈴木聖子(アレルギー専門医)
★「アトピー性皮膚炎について学ぼう」
あいち小児保健医療総合センター 看護師 舟木由乙世(小児アレルギーエデュケーター)
★「食物アレルギーについて学ぼう」
制作アドバイザー藤森正宏(食の安全サポートオフィス)
認定NPO法人アレルギー支援ネットワーク
管理栄養士 仲佳代・上田由美(小児アレルギーエデュケーター)

申込み締切日:2024年3月25日(月)
申し込み先:
https://forms.gle/e35fFyazBqP2cWQF6

動画を視聴して、アンケートに答えてくれたお友達には【食物アレルギーアドバイザー3級】がもらえます!

※この事業の一部は、「公益財団法人ニッポンハム食の未来財団 2023 年度第一期 団体活動支援助成事業」の助成を受けています。

チラシはこちらから
詳しくは
HP:
https://alle-net.com/news/2023/11/14/16758/

3、2/21(水)「おいしく治す食物アレルギー攻略法の使い方講座」(Web講座)を追加開催します!/メールマガジン177号

昨年7月・8月に開催しました「おいしく治す食物アレルギー攻略法 使い方講座」は、たいへん好評をいただきましたので、追加開催をさせていただきます。(要申込)

お申し込みくださった方には、資料として『おいしく治す食物アレルギー攻略法改訂第2版』をお送りします。 
開催日時は、下記の通りです。詳細はチラシをご覧ください。
皆様のお申込みをお待ちしております。

日時:2024年2月21日(水)19:00〜20:30
開催:オンライン(Zoomウェビナー)
対象:医師・栄養士・看護師・薬剤師など食物アレルギーに関わる専門職
申込み締切日:開催日の2週間前まで
申し込み先:
https://forms.gle/mwP1G9iAo3v7qV1C8

案内チラシはこちら

昨年7月・8月の講座内容はこちら
https://alle-net.com/cat-info/2024/01/22/16914/

2、患者会のWeb交流会(Zoom)開催します!2/15(木)は「食物アレルギーをもつ・アレルギーっ子の食育ってなにしてる?」3/15(金)は「アトピー性皮膚炎(仮題)」/メールマガジン177号

「アレルギー支援ネットワーク主催 親の交流会」をオンラインで開催します!
全国どこからでも、患者会に入っておられない方の参加も大歓迎です。
お気軽にご参加ください!

2・3月は以下の内容を予定しております。

★2/15(木)は「食物アレルギーをもつ・アレルギーっ子の食育ってなにしてる?」
ゲストは、小川雄二先生(桜花学園大学 副学長)です。小川先生は、アレルギー大学でも食育の講座を担当していただいている食育のエキスパートです。小川先生の食育のお話も伺うことができますよ!みんなでアレルギーっ子どの食育について考えていきましょう。

チラシはこちら

★3/15(金)は「アトピー性皮膚炎(仮題)」
ゲストは、二村昌樹先生(国立病院機構 名古屋医療センター 小児科 医長)をお迎えして、お話を伺っていきます。

申し込み方法はアレルギー支援ネットワークのホームページで随時ご案内させていただきます。
https://alle-net.com/

皆様のご参加をお待ちしています!

1、2023年度第18期アレルギー大学2/25(日)研究発表・実践報告 プログラムが決定!! 受講申込受付中!!/メールマガジン177号

2024年2月25日(日)に開講される第18期アレルギー大学「研究発表・実践報告」のプログラムが決定いたしました!!今年もZoomウェビナーを使用したライブ配信となります。

今回は、今話題の消化管アレルギーについて、高里良宏先生(あいち小児保健医療総合センター アレルギー科 医長)に『消化管アレルギーって何?〜普通の食物アレルギーと何が違う!〜』というテーマで講演していただくこととなりました!!

ご案内させていただいている通り、「基礎」または「ベーシックプログラム」を修了された皆様は受講していただくことが可能です。アレルギー大学受講生が継続してスキルアップをはかるために、最新情報を学んでいただける重要な講座となっております。また、食物アレルギーマイスターを目指される方は、受講が必須となっておりますので、お早めにお申し込みください。
他では聴くことが出来ない情報が満載となっておりますので、是非お申し込みください!

【研究発表・実践報告(受講番号:W18005)】
開催日:2024年2月25日(日)12:30〜17:00(予定)
会場:Zoomウェビナーによるライブ配信

プログラムはこちらから

詳しくは
HP:
https://alle-net.com/alledai/

皆様からのお申し込みをお待ちしております!

理事長挨拶/メールマガジン177号

認定NPO法人 アレルギー支援ネットワーク 理事長
北医療生活協同組合 あじま診療所 所長
反核医師の会・愛知 事務局長
坂本龍雄

<春はすぐそこまで来ています>
新年がスタートしました。厳しい寒さが続いていますが、春はすぐそこまで来ています。アレルギー支援ネットワークは、アレルギーをもつ子どもたちがのびのびと楽しく、そして、安心して暮らせる社会を実現するため今年も全力で奮闘します。

アレルギー支援ネットワークの活動は、皆さまの暖かいご理解とご支援でなりたっています。何とぞ、いっそうのご支援とご協力を賜りますようよろしくお願い申しあげます。

<被災者は尊厳ある生活を営む権利があります>
能登半島地震の被災者の多くが、水道や電気といったライフラインの復旧さえもままならず、先が見通せない重苦しい生活を強いられています。そして、3週間以上たった今も、中心的な避難所ですら提供される食事の量が不足し、不衛生でプライバシーへの配慮に欠けた環境が十分に改善されていないと報じられています。胸が痛みます。

アレルギー支援ネットワークは、亡くなられた方々に哀悼の意を表し、被災者への心からのお見舞いを申しあげます。そして、復興・支援に力を注がれている皆さまに敬意と応援のメッセージをお送りします。もちろん、アレルギー支援ネットワークも被災された方々への支援活動に力を尽くす決意です。

1月9日、日本小児アレルギー学会のアレルギー疾患医療相談窓口を介して、日本栄養士会から食物アレルギー対応食品の要請がありました。その日のうちに、保管分すべて(アルファー化米1000食分やボンラクトなど)を石川県栄養士会に郵送しました。その後も、防災士の資格を持つ中西里映子さん(常務理事)が関係者と連絡を取り合っています。僅かな貢献ですが、被災者や現地の支援スタッフと繋がりが持てたことに安堵しました。一方で、食物アレルギー対応が圧倒的に不足していることを予感させる出来事でもありました。

人権先進国を自称するのであれば、災害専門省庁が創設され、災害時に備え、全国または中部圏規模の食物アレルギー対応の支援ネットワークが整備されてしかるべきです。民間の支援は行政と連携してこそ本来の力を発揮できると思います。岸田首相と馳石川県知事の被災地入りが発災から14日後と遅かったことに示されるように、災害に対する行政の貧困には怒りを禁じ得ません。

被災地の食物アレルギーをもつ子どもたちの生活実態や、それに対する支援の状況を時々に知りたいと思っています。日本小児科学会・日本アレルギー学会・日本小児アレルギー学会のホームページは、子どもたちの生活一般・健康管理に関する情報提供に関しては有益ですが、残念ながら私の知りたい情報を見つけることはできません。こうした状況を踏まえ、能登半島地震災害におけるアレルギー支援ネットワークの今後の役割を、近々開催される理事会で検討する予定です。

さて、このテーマの最後に、災害時は避難所で雑魚寝は当たり前という「常識」を見直したいと思います。国際赤十字などが1998年に定めた「人道憲章と人道支援における最低基準(スフィア基準)」(多くの国連機関、国際機関およびNGOは、スフィア基準を参考にしながら緊急人道援助活動を行っています)には、「1人あたり最低3.5m2のスペースを確保する」「トイレは20人に1つの割合、男女の割合は1対3」と書かれています。日本の「常識」との隔たりに唖然としますが、「被災者は、尊厳ある生活を営む権利があり、支援を受ける権利がある」という基本理念に基づいて最低基準が定められています。日本国憲法25条の「すべて国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」にも通じます。患者の権利に関する世界医師会リスボン宣言には、「(医療は施しではなく)すべての人は、差別なしに適切な医療を受ける権利を有する」と明記されています。権利の主張が求められています。そして、被災現場であろうとなかろうと、毎朝、「病人・子ども・女性・高齢者・障害者・LGBTQ・・・・食物アレルギーを持つ子どもの災害による苦痛を減らすために、実行可能なあらゆる手段をとります」と宣言する取り組みを提唱したいと思います。

<戦争する国にしてはいけません>
昨年の新春挨拶でも話題にしましたが、ますます差し迫った課題になっています。内閣や自民党支持率が急落していますが、2022年に閣議決定された「安保3文書」に基づく敵基地攻撃能力の保有や5年以内の軍事費2倍化など、専守防衛をかなぐり捨て、わが国を戦争する国に変貌させる取り組みが着々と進められています。アレルギー支援ネットワークは、戦争も核兵器もまっぴらごめんです。「新しい戦前になるんじゃないか」というタモリさんの危惧を払拭しなければなりません。多くの仲間と力を合わせてがんばることを再度誓います。

加えて、一刻も早くロシアのウクライナ侵略とイスラエルのガザ攻撃を終わらせなければなりません。国際紛争を解決する手段は決して複雑ではありません。子どもたちを含む罪のない人々の命を奪わない。この一点で世界中の人々が団結することです。ためらいを捨て、「国連憲章と国際人権法を守れ」の声を街中に響かせようではありませんか。

<「アレルギー大学」が財政的にピンチです>
今年度もコロナ禍に対応し、インターネット「アレルギー大学」として開講されました。「アレルギー大学」は、食物アレルギーを体系的に学ぶ全国で唯一の市民講座であり、全国トップレベルの講師陣が教材を提供しています。そして、インターネットを介して全国どこからでも受講が可能になりました。「食物アレルギーアドバイザー」の資格を発行するなど創意工夫もなされています。しかし、管理栄養士をめざす学生の受講はかなり増加しましたが、全体としては受講者数において目標に遠く及びませんでした。

私は、中・上級実習の「グループディスカッション」で受講者と討論する機会を持っています。毎回、討論を通して、上級レベル(食物アレルギーアドバイザー「1級」に相当)を修得した受講生に対する期待が大きくふくらみます。たった1人でも、その受講生がいる職場や地域・家庭の食物アレルギー対応がよくなるに違いないと思えるからです。「アレルギー大学」は市民向けに学習機会を提供することが本来の目的ですが、結果として、職場や地域・家庭の食物アレルギー対応を改善するための最強のツールになっています。

外食や修学旅行などの学外授業における食物アレルギー対応はまだまだ十分ではありません。外食産業や宿泊・旅行業者にも「アレルギー大学」の受講を勧めたいと思います。学校給食法が示すように、学校給食は食物アレルギーの有無にかかわらず等しく児童生徒に与えられた権利です。全国で学校給食の無料化を求める運動が進められていますが、この運動と、給食の食物アレルギー対応の改善(代替食の提供など)は軌を一にすると考えます。学校や保育所の給食に関わる人たちにできるだけたくさん「アレルギー大学」を受講して欲しいと願います。

「アレルギー大学」の活用範囲はまだまだ広がるはずです。財政的な制約で「アレルギー大学」を畳んでしまってはなりません。昨年と同様、渾身の力を込めて「アレルギー大学」の利用拡大を訴えます。

最後に、アレルギー支援ネットワークは、最新の科学的なアレルギー情報の啓発普及や、アレルギーに悩む子どもたちに寄り添いつつ、食物アレルギー対応を充実させる大事業に取り組んで参ります。皆さまからのこれまで以上のご支援ご鞭撻を再度お願い申しあげます。

2023年11月29日

5、【2024年3月31日まで配信】2023年度こどもアレルギー教室を開催します!/メールマガジン176号

こどもがアレルギーのことを学んで、アレルギーへの正しい対応が実践できるように
わかりやすくて楽しい動画をつくりました。
親子で楽しく学んでください!!

配信期間:2023年11月10日(金)〜2024年3月31日(日)まで
開催方法:オンデマンド配信
対象:すべてのお子様(内容は小学生低学年向け)
参加費:無料
動画の内容:
監修:伊藤浩明(あいち小児保健医療総合センター センター長 兼 免疫・アレルギーセンター長/認定NPO法人アレルギー支援ネットワーク副理事長)
★「ぜん息について学ぼう」
すずこどもクリニック 院長 鈴木聖子(アレルギー専門医)
★「アトピー性皮膚炎について学ぼう」
あいち小児保健医療総合センター 看護師 舟木由乙世(小児アレルギーエデュケーター)
★「食物アレルギーについて学ぼう」
制作アドバイザー藤森正宏(食の安全サポートオフィス)
認定NPO法人アレルギー支援ネットワーク
管理栄養士 仲佳代・上田由美(小児アレルギーエデュケーター)

申込み締切日:2024年3月25日(月)
申し込み先:https://forms.gle/e35fFyazBqP2cWQF6

動画を視聴して、アンケートに答えてくれたお友達には【食物アレルギーアドバイザー3級】がもらえます!

※この事業の一部は、「公益財団法人ニッポンハム食の未来財団 2023 年度第一期 団体活動支援助成事業」の助成を受けています。

チラシはこちらから

詳しくはHP:
https://alle-net.com/news/2023/11/14/16758/


4、患者会のWeb交流会(Zoom)開催します!12/17(日)は「こども企画・クリスマス会」1/15(月)は「あなたはいざという時にエピペンを打てますか?〜事故事例より考える〜(仮題)」/メールマガジン176号

「アレルギー支援ネットワーク主催 親の交流会」をオンラインで開催します!
全国どこからでも、患者会に入っておられない方の参加も大歓迎です。
お気軽にご参加ください!

12・1月は以下の内容を予定しております。

★12/17(日)は「こども企画・クリスマス会」
ゲストは、すずこどもクリニック・院長/アレルギー専門医の鈴木聖子先生、アレルギー対応食品に関わる当団体の賛助会員の皆様をお迎えして、こども達と一緒に交流会を行います!

みんなで、オリジナルケーキを作って楽しみます。
交流会の中では、みんなの大好きなお菓子も教えてね。
参加してくれたお友達には、クリスマスプレゼントもあるのでお楽しみに♪

先着25家族(1家族1組)までの募集となります。
申込み締切日は12月8日(金)ですが、定員になり次第、締切となります。

クリスマス会12/17(日)のチラシはこちら

★1/15(月)は「あなたはいざという時にエピペンを打てますか?〜事故事例より考える〜(仮題)」
ゲストは、川尻美和先生(高山赤十字病院 小児科 アレルギー専門医)をお迎えして、事故事例からのお話を伺っていきます。

申し込み方法はアレルギー支援ネットワークのホームページで随時ご案内させていただきます。
https://alle-net.com/

皆様のご参加をお待ちしています!

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