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5、リレートーク「栄養指導実施クリニックの紹介」 第5回 ひばりがおかこどもとアレルギーのクリニック 平林靖高院長/メールマガジン114号

皆さん、こんにちは。名古屋市の雲雀ヶ岡(ひばりがおか)で開業しております「ひばりがおかこどもとアレルギーのクリニック」の院長 平林靖高と申します。2010年10月に開院し、「お子さんと保護者の方々の心も身体も安心できる医療を提供する」を目標に診療を行い、おかげさまで約5年半が経過しました。
アレルギーに興味を持つようになったきっかけは色々あるのですが、ひとつに「慢性の疾患を診ることで、そのお子さんと保護者の方が安心して成長・生活して頂けるとうれしい」と思った点が一番かもしれません。
名古屋第二赤十字病院や名古屋市立西部医療センター、大同病院を経て開業しました。日赤時代からアレルギーに興味があり、日常生活や生活環境に密接に関わるアレルギーであるが故に少しでも患者さん達に近づきながら診療を行って行きたいと思い開業という道を選択しました。
私は、幼少時から慢性の病気があり、よく総合病院やクリニックに御世話になりました。何度か入院もしましたし、生活の制限も色々ありました。そんな中、主治医の先生のクリニックに行くと、なぜだか元気になって病気がすぐに治ってしまうような安心した気持ちになるのでした。

前置きが長くなってしまいましたが、ここから、当クリニックの紹介をさせていただきます。
当クリニックは、小児科とアレルギー科を標榜しておりますので、毎日アレルギーの患者さん以外に、急性の風邪のお子さんは勿論、予防接種、乳児健診などで受診される方々もたくさんいらっしゃいます。
少しでもお子さん達が安心できる環境をと考え、旧クリニックからのシンボルである大きな木のオブジェ、400冊以上ある絵本、そして子供達が大好きな熱帯魚の水槽など、みんなが楽しんでもらえるような待合室にしました。
2010年10月に開業してから、おかげさまで地域に認知されるようになり、お風邪など急性疾患で受診するお子さん達をはじめ、アレルギー疾患の相談で来院されるお子さん達も多くなりました。そのため、2016年4月に約200m離れた地に少し規模を大きくして移転開院させていただきました。移転の大きな目的は2つあり、待合室と診察室を「感染のお子さん用」と「非感染のお子さん用」とに完全に分離する事と、食物負荷試験のための環境を整える事でした。移転して1ヶ月半ですが、お子さんや保護者の方からは大変好評でして、私も安心して診療することができるようになりました。

アレルギーの診療内容に関してですが、スタッフ一同、「丁寧な診察と説明」を心がけ、患者さんに接するようにしています。当クリニックには、PAE(小児アレルギーエデュケーター)が2名おり、診察の前に患者さんの状態の把握や問題点などを詳しく聞き取りを行います。診療後は再び相談や指導に入ります。新患さんがいらっしゃると30分から1時間ほどの時間が必要になりますが、正しい知識と技術の習得が、慢性のアレルギー疾患と付き合っていく上では重要と考えていますので、このようなスタッフとの連携を重要視しています。
そんな中、食物アレルギーの負荷試験は特に重要と考えています。正しい診断と正しい摂取閾値(食べられる最低量)の確定が大切ですので、食物経口負荷試験(以下、負荷試験)は、必須と考えています。食事を取る雰囲気も重要と考え、新クリニックでは、普通住宅の居間のような環境を用意し、少しでも自宅に近い感覚で負荷試験が行えるようにしました。お子さんも保護者の方もリラックスして負荷試験を受けることができるため、こちらも試験自体が進めやすくなりました。
そして、今年4月からは、管理栄養士さんがスタッフに加わりました。今まで、アレルギー支援ネットワークで月に3回ほど御世話になっていた栄養士さんですが、食物アレルギーの患者さんの増加に伴い、今では連日朝から終診まで聞き取りや相談、指導に走り回っています。アレルギーのないお子さんでも離乳食の相談にみえる方もいらっしゃり、まだ1ヶ月半ですが、心強いスタッフの一員になっています。
その他、アレルギー性鼻炎や慢性蕁麻疹のお子さん、果物を食べると口がかゆくなってしまうなど、様々なアレルギーの患者さん達が来院されます。PAEを中心に、初診時でのスキンケア指導や吸入指導、抗原回避に関してのお話しも行い、より具体的にそして患者さん達の疑問や心配事にしっかり対応できるよう、日々スタッフ同士で刺激しあい、診察の質の向上に努めています。今後は、より多くの方にアレルギーのことを知ってもらえるように、色々な教室やイベントを計画しています。

また、当院は名古屋市デイケア事業の一環として、急な病気などで登園登校できなくなったお子さんを一時的にお預かりする「病児病後児保育施設 かるがも」も併設しております。アレルギーだけでなく、様々な面で地域の皆様に少しでも貢献できるように努めております。

医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、保育士、事務員など様々な職種のスタッフがクリニックで働いています。色々な角度からクリニックの診療を支えてくれています。
これからも、スタッフ一同、お子さんと保護者の方々の心も身体も安心できる医療を提供できるよう、日々努力して参ります。

これからも、アレルギー支援ネットワークさんと地域の連携に少しでもお役に立てれば幸いです。
今後とも、皆様どうぞよろしくお願い申し上げます。


【ひばりがおかこどもとアレルギーのクリニックHP】
http://www.hibarigaoka-kids-allergy-clinic.jp


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2016年05月30日 11:52に投稿されたエントリーのページです。

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