« 5 受講者必読!「第5期アレルギー大学」よくあるご質問/メールマガジン42号 | メイン | 7 エコ・ライス新潟の米粉販売はじめました/メールマガジン42号 »

6 アレルギーに関する最新ニュース/メールマガジン42号

1 食品のアレルギー物質として「えび」「かに」の表示が義務付けられ、
平成22年6月4日から完全施行されます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
平成20年6月3日に食品衛生法施行規則が改正され、「えび」及び「かに」を原材料とする加工食品にあっては、これらを含む旨を表示することが義務づけられ、平成22年6月4日より製造、加工、輸入されるものから完全施行されます。詳しくは↓から。
http://www.caa.go.jp/foods/pdf/syokuhin295.pdf
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
2 アレルギー免疫、母乳摂取で獲得 県立大など共同研究
2010年5月15日 中日新聞 滋賀
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
母親の食事に含まれるタンパク質を、母乳を通して摂取すると、赤ちゃんの体内にこのタンパク質による食物アレルギーの免疫ができることを、県立大(彦根市)と京都女子大(京都市)の共同研究チームが突き止めた。チームは「母乳はアレルギー予防の天然ワクチン。母乳保育の重要性が再確認できた」と話している。
県立大の広瀬潤子助教(小児栄養学)、京都女子大の成田宏史教授(食品免疫学)と木津久美子研究員(同)らのチームが、3月末に東大の日本農芸化学会で発表、ユニークな研究に贈られるトピックス賞を受賞した。
チームは、マウスに卵や牛乳のタンパク質を摂取させ、それぞれの母乳を飲んだ別々の子マウスに卵アレルギーを誘発させたところ、卵タンパク質を摂取したマウスの母乳を飲んだ子マウスには、下痢などのアレルギー反応が見られなかった。
実験によって、チームは、個別のタンパク質が原因のアレルギー反応に対する免疫物質を、乳児が母乳から獲得できることが分かったと推定。「赤ちゃんの免疫系を成長させるために母親がいろいろな食品を食べることは重要だ」としている

※伊藤浩明先生からのコメント※
母乳の動物実験については、同じような研究がいくつかあります。これは、正常な免疫機能をもった赤ちゃんに、自然に起きている現象です。そのために、多くの赤ちゃんはアレルギーにならないのです。乳児期早期に母乳を与えることは、赤ちゃんの免疫力の発達のために好ましいこととして推奨されています。また、妊娠授乳中のお母様が、卵などをやみくもに除去することは好ましくありません。
一方、離乳食開始前からアレルギーになってしまうのは、このような免疫機能がどこかでうまく働かなかった結果と考えられます。そのため、アレルギーになってしまった赤ちゃんでは、お母様の食べたアレルゲンが母乳を介して赤ちゃんの体にはいり、症状が出る場合があります。その時には、お母様の食事制限も必要となります。
なお、統計学的には、母乳栄養児と人工栄養児で、アレルギー疾患の発症率に明らかな差は認められません。

About

2010年05月25日 20:41に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「5 受講者必読!「第5期アレルギー大学」よくあるご質問/メールマガジン42号」です。

次の投稿は「7 エコ・ライス新潟の米粉販売はじめました/メールマガジン42号」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。