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6「おやじの小耳に挟んだ話題から」第三回 東海アレルギー連絡会事務局長 足代智志/メールマガジン59号

朝晩の気温が下がり、紅葉が鮮やかに色づく時期になりました。
この時期はぜん息が多い時期でもありますので、なぜこの時期にぜん息が多いのかを調べてみました。
 まずは、朝晩と日中の温度差でしょうか。摂氏5〜10度くらいは当たり前で差の大きなところだと摂氏20度くらいまで差のある地域もあります。
朝晩の冷たい空気も負担になりますが、夜露が降りていれば、夜露の分の水分の抜けた空気が日中、気温が上がると一時的とは言え湿度が下がった乾いた空気になってしまいます、これも気管支には負担になりますね。
気温の変化が大きいと、涼しさ(寒さ)のせいで熟睡できず疲労が回復できていない→ぜん息発作が起きやすくなるような事も起こり得るのではないかと思います。

 次に思いついたのが、室内のホコリ。空気が冷えてきたせいで、服もやや厚めの物を着るようになって、衣更えも重なって服のから出るホコリも増えてきます。また、人によっては秋の花粉症シーズンでもあるので、窓を開けて換気できにくくなっている方もいらっしゃるようです。

 そして、少し前の時期なら気圧。台風が来ると体の調子が悪くなると聞きます。
この間、私の住む浜松市を直撃した台風15号の時、ぜん息持ちの息子(小学3年)は、接近中は特に変わった事はなく、通過後に軽い発作が出たそうです。(私はJRが運行を見合わせたため、帰宅困難になり駅で一夜を過ごしたため、直接状況を見てはいません。)
とある免疫学の先生のホームページでは、台風通過後の方がぜん息発作の発生は多いようであると出ていました。台風通過中に受診することは難しいので結果として通過後に受診となった人が数に入っているのではなどと思いましたが、台風がなんらかの影響をもたらしているのは事実のようです。
でも、台風の気圧は超大型と言われるもので920hpaくらい、高度差で950mくらいです。
スキー場や紅葉などで賑わう山などの高さを想像していただくとわかりやすいかと思います。このような行楽地は、車などで数時間の間に移動できる高さですので、台風の気圧変化より短時間で同じくらいの気圧に下がる事になります。しかし、私は車で山に行って、ぜん息発作が出た事例を聞いたことがありません。(知らないだけかも知れませんが…)
外圧と表面積の関係で、赤ちゃんのように体が小さければ、影響が出るのかもしれませんが、台風の接近・通過の気圧変化が直接の原因とは言えないようです。
しかし、子どもたちの経験から「台風」という言葉で、災害への不安や学校が休みになる!など心理的影響から睡眠不足と気圧の変化が合間って、体調の変調→ぜん息発作を起こすなどと言うことも考えられるかなと私は思っています。

 結論としては、素人が考えても答えは出そうにないので、ぜん息発作を起こさせないために、「小まめな掃除、健康管理、発作を起こさないための早めの対策」といういつもと変わらない事に尽きるのかなぁ…となんとも情けないところに落ち着いてしまいました。


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2011年11月01日 04:53に投稿されたエントリーのページです。

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