« 1 第8期アレルギー大学 開講のご案内/メールマガジン78号 | メイン | 3 東日本大震災に対する支援活動報告 大船渡事務局 村上トメ子/メールマガジン78号 »

2 「アレルギーのおはなし」第十一回 〜学会と市民講座〜 あいち小児保健医療総合センター 佐々木渓円/メールマガジン78号

今年も早いもので6月になりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。今月から、このメールマガジンを発行しているアレルギー支援ネットワークで実施している「アレルギー大学」の講座も始まります。参加される方々が手にした新しい知識や経験が、生活の中で活かされることを祈念しています。さて、昨今では、各大学(学校教育法で定めるところの大学)でも一般市民を対象とした公開講座が多く開かれ、日程や通学に支障がなければ、様々な分野の知識を習得する機会が得られるようになりました。大学などの教育機関だけではなく、各学術学会の中には市民公開講座などの名称で学会会員以外でも参加しやすい勉強の機会を提供している団体もあります。アレルギー疾患に関する学会では、日本アレルギー学会、日本小児アレルギー学会、日本小児難治喘息・アレルギー疾患学会などの学術学会があり、それぞれの年次大会の開催期間に併せて公開講座を開催しています。大学の公開講座と同様に日程や地理的条件が限られますが、公開講座のみの参加であれば高額な学会参加費を準備する必要がないことは家計に優しいのではないでしょうか。今年度の開催日程は、日本アレルギー学会秋季学術大会が11月28日から30日(東京、公開講座日程は未定)、日本小児アレルギー学会は10月19日から20日(横浜、公開講座は20日)、そして日本小児難治喘息・アレルギー疾患学会は6月8日から9日(つくば市、公開講座は9日)です。また、メールマガジンをご覧になっている方のお住まいは東海地区が多いかもしれませんが、来年の第31回日本小児難治喘息・アレルギー疾患学会は2014年6月28日から29日に名古屋国際会議場で開催する予定です。各学会の公式インターネットサイトに詳しい情報が更新されていますので、ご都合がつく方は参加してみてはいかがでしょうか。
 ところで、アレルギー疾患に関する代表的な学会だけでも複数の国内団体がありますが、国内の学会にはどのようなものがあるのでしょう。「学会名鑑」という3年毎に発行されていた冊子がありますが、平成23年以降はインターネット版で公開されています(http://gakkai.jst.go.jp/)。全ての学会が公開講座を開催しているわけではありませんが、アレルギー疾患に限らずご興味がある分野の知見を得る機会として公開講座も利用してみてはいかがでしょうか。
 最後に、少し余談です。今では数多くの学会がありますが、近代的学会の起源はいつ頃まで遡るのでしょうか。自然科学系学会の起源については議論があるものの、1603年にローマで誕生したアカデミア・デイ・リンチェイ(Academia Nazionale dei Lincei)が始まりとして考えられています。この名称は聞き慣れませんが、ガリレオも会員であったと聞けば大凡のイメージがつかめるのではないでしょうか。このアカデミア・デイ・リンチェイの設立には王室が関与していますが、私設学会としてはロンドン王立協会(1662年にチャールズ2世の勅許を得たため、名称は王立としています)が最古となります。ロンドン王立協会の過去の会員にはニュートン、アインシュタインなどの誰もが知る先駆者の名前が挙がりますが、次代を担う世代の教育にも力を注いでいます。このような教育機会が、アレルギー疾患対策に貢献する新たな発見を生むとよいですね。

参考資料:
日本学術会議国際協力常置委員会 各国アカデミー等調査報告書 (2003)

About

2013年05月31日 13:00に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「1 第8期アレルギー大学 開講のご案内/メールマガジン78号」です。

次の投稿は「3 東日本大震災に対する支援活動報告 大船渡事務局 村上トメ子/メールマガジン78号」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。