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3 アレルギー科医師「リレートーク」第9回/メールマガジン94号

こんにちは。「リレートーク」第9回は愛知医科大学小児科から武藤が担当します。

9月に入ってなんだか涼しくなりました。去年や一昨年の9月というと、まだまだ暑かった気がしますが、今年はずいぶん涼しく感じます。

アトピー性皮膚炎のお子さんにとっては、涼しくなるとお肌の乾燥が気になります。
これからの時期はスキンケアが大切になってきますね。

顔を石鹸で洗って、お風呂の外に出ると顔のお肌がつっぱるなんてことありませんか。
お母さま方もご経験があると思います。アトピー性皮膚炎のお子さんでは、そんな状況が顔だけでなくあちらこちらで起きています。風呂の外に出て乾燥してしまう前に保湿剤を使ってあげるとよいですよ。

「ヘパリン類似物質軟膏」を使うときはお風呂の洗い場で体を拭いてあげて、湯気がもくもくしている中で塗ると結構しっとりが長持ちする気がします。

「ワセリン」をお使いの方は、寒くなるとワセリンが固くなります。
お風呂場の中にワセリンを持っていくと、暖かくなってやわからくなります。
ワセリンをやわらかくすると、体がぬれたままでも薄くのびますよ。
一度お試しになってみてはいかがでしょうか。

涼しくなるともう一つやっておきたいことがあります。
ぜひお掃除をしてみてください。涼しくなるとダニが増えなくなります。
この時期が掃除のチャンスです。秋になったらゆっくり掃除機をかけてダニの数を減らしておくとよいと思います。

アレルギーの病気のときには、病院で治療方針を聞いて、お薬をもらってきます。
でも、ただ薬を飲んでいればよくなるものではない気がします。そして、お薬を使ったり環境の管理をしたりと、治療の現場は自宅であることが多いと思います。

お薬だけでなく、おうちでどんなことをどんなふうにしたらよいか、ちょっとしたこと、疑問に思ったことをたくさんお話して行きたいと思います。患者さんにとって何がよいかを、ご家族の皆さんと一緒に考え、同じ目標に向かって歩いて行ける。こんなのって、いいですよね。

長くなりましたが、ここらでおしまいにしますね。風邪ひかないようにうがいして下さいね。それではみなさま、ごきげんよう。

武藤 太一郎

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2014年09月28日 22:22に投稿されたエントリーのページです。

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