私はフリーとして、たまに保育園の給食室に入ることがあります。
皮を剥いても剥いても、減っていかない里芋の山。削いでも削いでもなくならないごぼうの束に、ひえ〜となりますが、子どもたちにおいしく食べてもらいたいなと思いながらやる作業は、やりがいのある仕事です。
子どもたちが、食べているところを覗きにいき、「今日のニンジンは、おいしいと思うけどな〜、ウカイ先生が切ったから〜」なんてつぶやいて、自分が刻んだ食材をアピールしています。子どもからは、「ウカイ先生のハナクソは入れないでね」と言われます。
給食室に入っていて気が付いたことが一つ。自分がむいたリンゴと給食室の先生がむいたリンゴは、表情?表面が違うのです。自分がむいたリンゴは、デコボコした感じですが、給食の先生がむいたリンゴはクルンっと丸くて柔らかい顔。おにぎりも全然違う。自分のにぎったものが石ころか岩に思えるほど、おいしそうに見えるおにぎり。これぞ“おむすび”という感じなのです。こういうのが、母の味になるんだろうなと思いました。“母の味”がする給食。いいですよね。
でも、たまには“父の味”を味わうのもいいと思いませんか?後半に入り各クラスでもクッキングの取り組みが始まりました。きりんさんは、親子クッキングもありました。休みは、もしかしたらお父さんの出番がくるかも。ホットプレートでおもちを焼いたり、お父さんお鍋にしたりしてもいいかも。親子で手軽に楽しめるクッキング、結構あります。子どもやお母さんたちに喜ばれる機会を作ってみてはいかがでしょう?
池内わらべ保育園
鵜飼