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1、 「防災特集:身近なところから取り組みを」 防災士 中根輝彦/メールマガジン105号

 メルマガをお読みの皆さん、こんにちは。防災士の中根輝彦です。
9月1日は防災の日。今回は、連載講座をお休みして別の内容でお送りします。

 毎年、この時期はマスコミ等で防災特集が組まれ、また、職場・学校・地域の防災訓練などが実施され、まるで示し合わせたように、日本中がいっせいに防災に取り組むシーズンとなっています。周囲の動きから、自分で意識しなくとも、防災について考えさせられる方もおられるのではないでしょうか?

 平成25年6月に災害対策基本法が改正され、「地区防災計画制度」が創設されました。平成26年3月には「地区防災計画ガイドライン」が発行され、具体的な取り組み計画の立案、目標の設定、訓練結果の評価などPDCAを回しながらレベルアップを図ることの重要性について言及されています。また、行政との連携や主体となる団体や組織が、自らの特徴や課題を把握して行政と連携しながら取り組むことも必要とされています。

 行政に言われるまま、年に一度のワンパターンの訓練を繰り返しているだけではだめだということを突き付けられたのです。自ら考え行動することが求められます。あなたにとって必要な防災活動は何ですか?不足している部分・弱点は把握できていますか?この時期は、日本中が防災に取り組み、いろいろな情報が発信されるため、活動を見直すよいチャンスです。あらためて、防災力アップができているか、不安要素が減り安心安全が増えているか、確認しましょう。

 いつでもどこでも個人でも組織でも、平常時でも災害時でも、役立つアイテムとして「スマホ」があります。もはや、活動に欠かせない必需品と言ってもよいでしょう。今回は、スマホの活用について考えてみます。家事・育児・お仕事の合間に少しずつ、ひごろからスマホの機能を活用して災害時にどう役立てるか、あれこれ試しておきましょう。

■電源確保
 電池切れになったらまったく使い物になりません。災害時にどうやって充電するか?いろいろな方法で対応できるよう準備しましょう。100V電源コンセントにつないだ充電器から、自動車のシガライタから、パソコンのUSBケーブルから、携帯用リチウムバッテリから、乾電池を差し替える充電器から…。あなたは、どんな手段を用意していますか?その方法は災害時も対応できそうですか?

 常日ごろのスマホの使い方ではどれくらいの電力を消費しているか、きちんと把握していますか?バッテリの容量はパッケージに「充電1回分」などとあいまいな目安で書かれていますが、機種や使い方で大きく変わってきます。節電設定用アプリをインストールしたり、アプリごとの電力消費量を把握して、災害時の優先使用アプリを決めておいたり、充電できないときでもできるだけ長持ちさせる工夫をしましょう。これらは、日々の試行錯誤が効いてきます。「これくらいの使い方なら、あと○日はもちそう」と言えるようになっておくと、不安要素が減りますよね。

■連絡手段
 基本機能として電話を使うわけですが、いざというときに自分が連絡する相手は明確になっていますか?その人たちの連絡先はスマホの電話帳に登録してありますか?勤務先、親類、学校、いつも利用している介護施設や病院、ボランティア団体ほか所属団体の連絡網、安否を知らせたい人・支援をお願いしたい人を洗い出すことから始めましょう。

 災害用伝言ダイヤル、災害用伝言板システムの使い方も練習しておきましょう。スマホアプリは簡単で分かりやすい操作ができるよう改善されてきていますので、インストールして操作に慣れておきましょう。使用する電話番号を決めて関係者に連絡しておきましょう。番号がわからないと再生側で録音済みデータにアクセスできずに伝言の有無を確認できなくなります。毎月1日・15日に練習ができますので、自分の環境(固定電話、携帯、スマホ、PC)で試してみて下さい。NTT・ドコモ・ソフトバンク・au、少しずつ異なっています。

 メールも同様に連絡先のアドレスを登録しておきましょう。Gmailなど無料のクラウドベースのメールなら、一つのユーザアカウントで複数のデバイス(スマホ、PCなど)からアクセスできます。データもサーバに残るのでスマホが使えなくなっても別のデバイスで継続運用できます。

■情報収集・発信
 日ごろからインターネットをチェックして、災害時に役立ちそうなサイトをお気に入りに登録しておきましょう。行政・気象・防災・交通機関・金融機関・ライフライン・SNSほか。ホームページだけでなく災害対応に関するページも登録しておくと情報収集がスムーズになります。

■記録
 カメラ機能を活用して、備忘録としての写真撮影をしておきましょう。たとえば、家族の集合写真を撮っておくと行方不明になった時の捜索に役立ちます。また、メモ機能を利用して重要な情報をまとめておきましょう。運転免許証、保険証、預金通帳、クレジットカード…紛失した時にあとから各種手続きをする際に役立ちます。もちろん、他人に見られないようにパスワード他アクセス制限機能を利用する必要があります。

■地図
 Googleなどの地図サービスを利用して、かかわりのある地点をマーキングしておきましょう。ナビ機能を活用すれば、徒歩帰宅のルート選定ができるかもしれません。スマホナビを使って徒歩帰宅の練習をしておくのもよいかもしれません。あわせて選定されたルートが災害時にも安全なのかチェックしておくとよいですね。場合によっては別ルートを検討しなければならないかもしれません。

 ほかにもいろいろな活用ができるかと思います。災害に役立てる【道具】として、スマホを使いこなせるよう、日々、試行錯誤しましょう。備えあれば憂いなし。

防災士 中根輝彦

日々つぶやいています。
@TeruhikoNakane
facebook:teruhiko.nakane

内容は筆者個人の考え方に基づくものです。
アレルギー支援ネットワークを代表するもの、方針を反映したものではありません。

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2015年08月29日 19:31に投稿されたエントリーのページです。

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