メルマガをお読みの皆さん、こんにちは。防災士の中根輝彦です。
今回は、自宅の耐震強化に続いて建物の中身についての対策です。
7) 家具の固定、転倒防止
建物の耐震改築は、費用も時間もかかります。だからといってあきらめるのではなく、ほかにもまだ対策があります。また、耐震性が高く丈夫な家屋であっても、家具の転倒防止を しましょう。重い家具が倒れて下敷きになれば負傷は免れません。状況が悪ければ、クラッシュシンドロームや命の危険もあります。
一番無防備となる就寝中の備えとして寝室、長い時間居ることが多いリビングルーム、背 の高い本棚や箪笥、ガラスや陶磁器など壊れやすいものが収納された食器棚、テレビや電子 レンジなど重い家電品、比較的高い位置に取り付けられるエアコン、ピアノなど家の中は凶 器だらけです。
8) 照明器具の落下防止
天井からぶら下がっている照明器具は天井に直接固定できるものに取り換えましょう。
また、ガラス製の白熱球や蛍光管のものは、ガラスが飛散しないようLED製のものに交換しましょう。
9) ガラスの飛散防止
窓や出入り口などのガラス戸、キャビネットや食器棚などの扉、観賞魚用水槽、ガラスが 破損して飛散すると、踏んでしまって足を怪我する場合があります。とくに夜間・昼間でも 停電して薄暗いところでは、床にガラス片が落ちていることに気付かないかもしれません。 ガラス飛散防止フィルムを貼りましょう。透明樹脂製のものに交換するという方法も考えら れます。
10) 避難経路の確保
グラっときて屋外に避難する場合、今いる部屋から廊下や階段を通ってどのように移動す るか、確認しておきましょう。
最短経路は途中に邪魔になりそうなものが置いてないでしょうか?
家具が倒れてきたとき移動を妨げるような位置に置いてありませんか?
ドアを開くとき、手前に引くタイプ;か先へ押すタイプか、開閉スぺースに邪魔になるものは置いてないか?
確認しておきましょう。
「地震対策を知る」シリーズの最初は「命を守る、けがをしない」ための対策のうち、自宅の耐震強化についてお話をしてきました。次回からは、「命を守る、けがをしない」ため の対策、避難行動について考えます。
防災士 中根輝彦
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