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8、患者会主催!イベント報告「第4回みんなで知ろう食物アレルギー」RIN RIN♪豊橋アレルギーっ子の会 石川麻美子/メールマガジン122号

こんにちは。愛知県の東部、豊橋市で活動している患者会”RIN RIN♪豊橋アレルギーっ子の会”です。昨年の11月20日(日)に開催された「第4回みんなで知ろう食物アレルギー」についてお話ししたいと思います。

最新のアレルギー治療について学ぶ機会が少ないということ、市もアレルギーについて色々な対策や工夫をしてくださっていること、また私たち患者会の思いや活動を知ってもらいたい、そんな思いから始まったこの勉強会も4回目を迎えました。
昨年よりさらに充実した内容にしたいと言う気持ちと、初めての方はもちろん、リピーターの方にも来たいと思ってもらえるようにするにはどうしたらいいかとメンバーで頭を悩ませました。色々悩んだ結果、今年は昨今話題の「お肌のケアの重要性」にポイントを置いて開催することとなりました。

勉強会の内容を大きく分けると、1.医師による講演、2.スキンケア講座、3.ロールプレイ実演、4.行政の取り組み報告の4つです。
メインの講演は、昨年までもお世話になっている村田浩章先生にお願いしました。村田先生は隣の田原市の渥美病院小児科部長として、また豊橋市民病院小児科アレルギー外来非常勤としてご活躍の、熱意溢れるドクターです。講演のタイトルは『こどもの食物アレルギー最新情報  〜知っていますか? お肌のケアと食べることの重要性〜』
村田先生の講義は、専門的な内容であっても効果的にスライドを使用して分かりやすい言葉で、お話しくださいます。今回も食物アレルギーの基礎から、食物アレルギーの予防的観点からのスキンケア、食物アレルギーになっている子にとってのスキンケアの大切さなどお話しいただきました。また卵アレルギーの子のインフルエンザワクチンのお話や、病院の選び方まで、短い時間の中でもポイントを絞ってとてもわかりやすい内容でした。

次の『アレルギーのエキスパート!小児アレルギーエデュケーターによるスキンケア実演』では、今注目の小児アレルギーエデュケーターが大活躍しました。
今回この実演のために東三河ではまだ4人しかいないという小児アレルギーエデュケーターの内3名、それから名古屋市の方から1名に来ていただけました。
※小児アレルギーエデュケーターとは・・・日本小児難治喘息・アレルギー疾患学会が認定する
アレルギー専門コメディカル(医療従事者)の認定制度です。高度な知識と指導技術を習得し、
アレルギー専門医、他職種コメディカルと協働してアレルギー疾患をもつ子供達のQOL 向上に貢献していきます。
まずお肌のがどうなっているのか、バリア機能が弱っている状態とはどういう事なのかなどスライドを用いて講義いただきました。特に小さなうちからの予防的な保湿剤の使用というお話が参考になりました。こういったスキンケアの重要性を子供が小さい内に聞けていたなら、うちの子はアレルギーになっていなかったのかも知れないという後悔は今でもあります。ですので、これから出産の方や、小さい赤ちゃんを連れている方に教えていきたいと思っています。
講義の後はスキンケア実演です。もこもこ泡の作り方を実演し、会場の皆さんにこの位の泡で洗ってくださいと実際に泡を触っていただきました。また保湿剤の使用量についても試供品を塗っていただき「ティッシュが貼りついて落ちないぐらい」と体感していいただきました。こういった指導をしてくれる病院は少ないように思いますので、みなさん参考になったとアンケートでもお声をいただきました。質問もたくさんいただき、スキンケアへの関心の高さが伺えました。

次に緊急時の対応について学ぶ「アナフィイラキシー出現時のロールプレイ実演」です。
このロールプレイ実演は今回で3回目になるのですが、今までは会場の方に舞台に上がっていただいて行っていたものの、なかなか上手くいかないこともあり、今回はRINRIN♪のメンバーによる実演の合間に、医師とエデュケーターが「こういった場合はどうしたらいいか?」と具体的な例を出して解説をしたり、重要なポイントをよりわかりやすいよう行いました。また、自宅でエピペンを打つ場合の実演やマイナーな困りごとのQ&Aなども紹介しました。

最後に行政の取り組み報告です。
こども未来部 保育課、豊橋市保健所 こども保健課、豊橋市教育委員会 保健給食課の3部門からお話しいただきました。新生児・乳児期(健診)、幼児期(園)、学童期(小中学校)と、アレルギーっ子がどのように支えられているかのお話がきけました。アレルギーの病態や治療等についての勉強だけではなく、行政の方々の参加によって住んでいる地域のアレルギー事情を学べることは私達の勉強会の強みだと思っています。アレルギーっ子がどのように守られ、また安全に支えられているのか、本当によくわかります。


また、会場後方には展示ブースを設置しました。今回も多数の企業様にご協力いただき、スギヤマ薬品 御器所店様、QOLトラベル様、あんしんがとう様の担当者様にお越しいただきました。嬉しいことにお菓子やケーキの試食品、旅行割引券をいただきました。
また、小児アレルギーエデュケーターのブースではスキンケアについてはもちろん、アレルギーに関する情報をご紹介いただきました。また、期限切れのエピペンを用いて実際に打つ体験もさせていただきました。




今後の活動のための募金活動を行い、皆さんから温かいご支援もいただきました。

開催までの準備や当日の運営など大変だったものの、自己満足ではありますが非常に達成感のある勉強会でした。毎年100名を超す皆さんに来ていただいていますが、今年の反省点を生かし来年度も更に充実した内容を組みこんで開催できたらと考えています。

RINRIN♪豊橋アレルギーっ子の会
ブログ http://rinrintoyohashi.dosugoi.net/
メール rinrintoyohashi@yahoo.co.jp

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2017年01月29日 18:00に投稿されたエントリーのページです。

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