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4、リレートーク「栄養士からのメッセージ」 第9回 「“かかりつけ栄養士“を目指して」管理栄養士・小児アレルギーエデュケーター島崎道代/メールマガジン134号

 はじめまして。アレルギー支援ネットワークで派遣栄養士をさせていただいています島崎と申します。
平成30年を迎え、はや1ヶ月が経ちましたが、栄養士という職業柄か、もともとの遺伝子なのか食べることが大好きで、お正月にわがままボディになってしまい体重計とにらめっこの日々が続いています。みなさんはいかがお過ごしでしょうか。
2月の行事でバレンタインはすっかり定着しましたが、2月20日は「アレルギーの日」ということをご存じですか?制定の由来は検索してみてください。今後益々、世間のアレルギーへの関心や理解が進むように、アレルギー診療に携わる一人として努力していかねば!と思います。それと同時に、先日、クリニックの栄養相談に来られたお母さんから「食事の話が聞きたいと思ったが、栄養士がどこにいるのかわからなくていろいろ探しました。ここに来れば会えたんですね。」と言われ、栄養士の認知度も上げなくてはと痛感しました。

私は、豊田市で離乳食・幼児食教室や子育て支援センターでの栄養相談なども行っていますが、教室などの定員はすぐにいっぱいになり、お母さんたちの食事に対する不安感や関心の高さを実感しています。しかし、行政の受け皿だけでは市内で年間4000人ほど生まれる赤ちゃん全員の不安や心配に応えることは難しい状況です。また、基幹病院には栄養士がいても、小児科クリニックには配置が少ないのが現状ですので、患者さんは身近なかかりつけの医師に離乳食の食べさせ方や卒乳のタイミングなどを相談することになります。そんな中、派遣先のクリニックの先生方は、食の専門家である栄養士をスタッフの一員として配置してくださり、一緒にお母さんとお子さんのサポートができることに感謝しています。特に食物アレルギー診療には栄養士が必要と期待してくださり、その期待に応えられるように栄養士の横のつながりを大切にしながら日々精進していける環境があることは、私にとってとても幸せです。

子育てはわからないことがいっぱいで、不安や心配が尽きません。保育士さんでも、ご自分の子のしゃっくりが全然止まらずに、心配で相談室に電話したと語っていましたし、保健師さんでもお子さんの体重増加が気になり、栄養相談に来られる方はたくさんいます。お母さんたちは、お子さんが食べなくても食べ過ぎても気になります。私自身も子育ては不安だらけで、娘が成人した今でも心配は尽きません。まして、アレルギーがあればなおさらです。
かかりつけのお医者さん、かかりつけの歯医者さんがあるように、一家にとっての「かかりつけの栄養士」を目指して、ここに行けば栄養士に会える、気軽に食事の相談ができるという場所を地域の中に根付いていきたいと思っています。

食べる営みは一生続きます。食べることを点として捉えるのではなく、生活の中の一部として捉え、子育て全般を支援するお手伝いができるよう、「かかりつけの栄養士さん!」と呼んでもらえるように活動していきたいと思っています。どうぞ、お気軽にクリニックに足を運んでください。国の宝であるお子さんの成長を、ご家族と共に見守らせて欲しいと思います。