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11 事務局の窓辺から 事務局 理事 栗木成治/メールマガジン44号

雑感
先日、ある放送番組、非常に有名な映画監督がでている「○×◎●医学」のことです。
事前にあるスタッフから「ダニ・カビがテーマの喘息(アレルギー)の話題」ですよ〜〜〜といつものツイッターもどきです(笑)
たまたま家にいたので見てみました。
ヤッパリ!というか表現が難しいのですが、ある有名な?(番組では「この道の第一人者」という紹介でしたが・・・)ダニのY先生です。私から見ると元大阪府衛生研究所の吉田先生やわが理事長の須藤先生のほうが余程、第一人者ですが・・・。
相変わらず布団の中には「何百万匹のダニがいる」と脅していました。しかし、不思議なことに1uあたりのダニ数はごく普通の数十匹という数字だったのが妙に愉快でした・・・。私たちの調査結果によく一致していたので、これまた感心したりもして、みていました。
調査方法も実によく似て「布団は2分間吸引する」という同じ基準だったのにはビックリです。思わず、うれしくなってしまいましたね〜。もっとも、隙間ノズルを使うあたりは「アレルゲン」の採集方法の物まねかあとガッカリでしたが・・・。
ダニアレルギーの布団の対策は相変わらず「1週間に1回掃除しましょう」が如何にも原理原則のように強調するのには、いささかうんざりを通り越して「続けられる患者がいったい何人いるの!?」と思わずテレビの前でどなっていました(苦笑)。
言い訳がましく「丸洗いも効果的」と、一言。最後に触れていたのが救いかもしれません。それにしても、ダニが増える原因は「高気密高断熱住宅で湿度が高いから」という相変わらず誤った情報。しかも「乾燥に心がけましょう!」といつものオウム返しのセリフに、「また、患者が増えるなあ〜〜」と憂鬱な気分にさせられました。
少なくともダニ・カビとぜん息(アレルギー)の問題はこの10年、メディアから流れる情報がほとんど何も変わっていないことに悲しくもあり、対策の遅れを痛感する番組でもありました。
そういえば3年ほど前、小児アレルギー学会に参加したある先生が私たちのブースに来て「ダニを1匹もいなくすることがダニ対策の基本!」と言っていたことを思い出したり、一方で「ダニ取りマット」が大の人気商品とのこと。
人々が困っているところに手が届く「対策」が学会などで「標準化」されるのはいつのことやら・・・
  
アレルギー支援ネットワーク理事 栗木 成治
(名古屋市生活衛生センター職員)


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2010年07月31日 17:44に投稿されたエントリーのページです。

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