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3 災害時に備えて〜特別訓練のご報告〜 システム担当:足代智志/メールマガジン47号

10月10日(日)、防災・救援システムを使い、災害発生時の安否確認と支援要請の受理・情報と物資のバイクボランティアへの受渡しの訓練(手順とシステムの確認・点検)を実施しました。
システム自体がまだ完成したものではないので、プログラムの仕様を確認しつつの訓練となってしまい、今回はパソコンを使いシステムを動かした中西事務局長はとても大変だったようです。システム担当である私は、東海アレルギー連絡会の緊急連絡網も同時に通信訓練を実施しましたので、個人の携帯電話でそちらを動かしながら、安否確認メール・支援要請メールの受信をスマートフォンで、防災・救援システムの監視をパソコンでしていました。
登録されている105のアドレスへの一斉メール・安否確認自体は、スムーズに出来ましたが、訓練の目玉のひとつの支援要請メールが安否確認メールにまぎれてしまい、見つけ出すのに時間がかかって、バイクボランティアへの要請情報と物資の伝達がかなり遅れてしまいました。余談ですが、メールを探し出している間、バイクボランティアの方が経験豊かな方でしたので、災害支援に関するいろんなお話を伺っていました。
原因は、安否確認メールの返信で支援要請メールを発信されてしまったためです。安否確認の一斉メールに支援要請のメールフォームのアドレス(リンク)を入れることにより対応(定型化)。
ここで、なぜ支援要請のメールフォームが別にあるかと申しますと、支援を必要とする方々が登録してあるとは限らない事と携帯電話で支援要請メールフォームを使うと現在位置(GPS)情報を自動で取得できるようになっていて、支援要請のメールに位置情報をグーグルマップですぐに見る事ができるようにリンクが入ります。これを受けて、バイクボランティアの行き先や目印の設置など詳しい事のやり取りにつながるわけです。
一部の携帯電話を除いてですが、携帯電話でもこの地図は確認でき、当然、システムを動かす事もできます。つまり、通信回線が生きていればパソコンがなくてもシステムを運用することが可能なのです。
とは言ったものの、今回の訓練で問題も多数見つかりました。
  1、システムの早急な改良点(操作性の向上)
  2、スタッフのシステム操作の熟知と送信内容の定型化
  3、携帯電話の操作に関する個人の技量・知識の差
  4、スタッフ個々の被災時の必要な物の準備不足
  5、バイクボランティアとの情報のやり取りと詳細情報の定型化
などですが、なにより今回はとても大切な事を忘れていました。スタッフの安否確認です。これをしないことには、支援するどころか支援される側になってしまいます。
始めての本格的な訓練でしたが、日頃の準備と練習が大切なことをあらためて実感しました。私個人として、東海・東南海地震の時は、バイクボランティアの方も含めて支援する側も被災者である可能性が充分あります。それでもシステムを動かし、支援するには…、という課題が与えられた訓練でした。

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2010年10月31日 12:38に投稿されたエントリーのページです。

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