« 1 「アレルギー情報見聞録」第13回(最終回) 二村昌樹先生/メールマガジン58号 | メイン | 3 おいしいレシピ 「さつま芋の白ゆき蒸し」青木好子先生/メールマガジン58号 »

2 東日本大震災に対する支援活動のご報告 〜東北事務局より/メールマガジン58号

8月28日に大船渡で東北復興支援熱気球体験搭乗会のイベントに協力参加しました。このイベントは、大船渡市の友好都市である佐久市と熱気球運営機構の呼びかけで、「熱気球ホンダグランプリ」を開催している「佐久市:信州コスモス」、「佐賀市:佐賀錦」、「鈴鹿市:ベルディ2号」、特別協賛している「本田技研工業:ASIMO]、東京の「バルーングループ風まかせ:キュウ丸」、地球の映像をそのまま熱気球に再現した「ワンダーグローブ号」の6機の気球が全国から参加し開催されたものです。
当日は、天候にも恵まれ、350人の子どもたちなどが気球に乗り、真っ青な空を見上げて元気になる一日となりました。
イベントでは、アレルギー支援ネットワークの活動や防災セット等に関するパネル紹介・アレルギー対応のお菓子の試食会を行いました。アレルギーの子や家族も参加し、ぜん息に備える話など安否確認登録にも話が広がり、「保育園から貰った。登録します。」などと皆さんとたくさんの話題についてお話ししました。
また、愛知学院から駆けつけてくれた18人の学生たちに受付などの応援をしてもらい、配布したアレルギー用のお菓子なども好評で、用意したクッキーは全てその場で食べていただきました。

9月に入ってからは、陸前高田で、活動を再開した子育て支援センターの交流会に参加をしてきました。今回は、スタッフを入れて10人程度の参加でしたが、その中に、卵アレルギーの子が一人とぜん息のお子さんがいる方2家族が参加していました。そのお母さん2人も(スタッフの方も)ぜん息を持ち、吸入器が津波で流されており、毎日薬を欠かしたことがなく、これから心配という話を伺いました。さっそく手持ちの2台の吸入器をお渡し、大阪西宮から支援物資として届いたばかりのパンとケーキ、クッキーを提供しました。お母さんは「なかなか卵を除去したお菓子が今なくて困ってる」とお話しされ、今回のパンとケーキは卵アレルギーの子も安心して食べ、子どもたちも口の中にいっぱいパンを入れて食べていました。
また、その他には防災セットのチラシの配布活動のため、町や市の役所を訪問しました。公立の保育園へは、市からの配布をしていただき、民間の保育園は名古屋の事務所から直接郵送しています。
これまで、様々な保育園や学校、開業医の先生のところを回ってきていますが、感じたことは、みなさん大変な努力をされているということです。
 開業医の先生方の中にはご自身も津波にあわれ、2階の天井まで水につかり、ようやく助かった方もいます。仮設の開業医の先生が多く、しかもぜん息などアレルギーの患者を診ている先生の多くが診療所を流されています。それでも、いち早く地域医療に身を投げ出して寝食を忘れて頑張っておられます。多くのアレルギー患者らがこうした先生方の診療活動で救われています。患者支援も必要ですが、同時にこうした先生方への支援も必要だと痛切に感じ、先生方の本格的な診療所開設にむけた支援に何が必要か、考えているところです。


About

2011年09月30日 17:05に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「1 「アレルギー情報見聞録」第13回(最終回) 二村昌樹先生/メールマガジン58号」です。

次の投稿は「3 おいしいレシピ 「さつま芋の白ゆき蒸し」青木好子先生/メールマガジン58号」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。