東日本大震災から7カ月が過ぎました。被災地は、落ち着きを取り戻したかのように思われがちですが、日本列島を縦断し猛威をふるった台風が、被災地にもさらなる被害をもたらし、今も継続した支援を多くの方が望んでいます。
さて東海・東南海・南海の三連動地震による、津波の浸水域と浸水深の予想図が、10月2日の中日新聞で発表されました。
しかし、人間が勝手に想定外、想定内などと、自然災害を想定することなどできない事を、3月11日にいやというほど思い知らされたので、これは、あくまでも情報の一つとして考えるようにしければなりません。
昔の人々の暮らしは、自然と共に生きて、自然と共に歩んできました。決して人間は、自然に逆らうことなく、それぞれに宿る神を敬い暮らしてきました。
この現代社会は、科学の進歩によって、いつの間にか人間は、自然に対して謙虚さを失い、自然の本当の怖さを忘れてしまった為、いろいろな問題がおこっているような気がします。
情報は大切ですが、結局命を守るための最後の判断は、自分が決めなければなりません。誰かが、何かがと他に依存しているだけでは、本当に命は守れないことを東日本大震災が、教えてくれました。
そこで、あま市と豊橋市のアレルギーの会のママたちは、毎日アレルギー対応に追われ災害時のことは後回しになっていたけれど、アレルギー患者を抱えている自分たちだからこそ、備えておかないと本当に路頭に迷うことになることを痛感し、自分たちで生き抜いていくにはどうしたらよいか、メンバーが真剣に考えるようになりました。
その結果、それぞれ9月に防災勉強会を開催しました。備蓄、避難経路の確認、患者会同士のネットワークづくり、地域の皆さんともしっかり関わりをもって、アレルギー患者の事を知ってもらう事の重要性。人に頼るばかりではなく、個々の知識・技術を磨くことや、それぞれの知識・技術を互いに交換し高めあうことも大切だということも学びました。
今回の勉強会で、アレルギー患者様だけでなく、家族も守る準備をしていこうという考えが芽生えましたがその芽を枯らさないように、しっかり根づいてもらいたいと思いました。
他の患者会及び患者様も、両会の皆様のように、災害時の備えをしっかり行って頂きたいと思います。