新しい年を迎え、おめでとうございます。
昨年は3月11日の震災、津波、原発事故と、1000年〜2000年に一度の大災難が発生しました。被災された多くの方々にお見舞い申し上げますと同時に、一日も早い復興をお祈り申し上げます。
その中で、本アレルギー支援ネットワークは微力ではありますが、迅速に被災地のアレルギー患児の支援活動を行うことができました。これは日頃からアレルギー対応食品の備蓄など、災害に備えてきたスタッフの皆様やボランテイアの皆様、支援活動にご協力いただいた企業の皆様の尽力のおかげであり、各方面から高く評価されています。ご協力いただいた皆様に感謝いたします。
今回の災害はアレルギー患者の支援のあり方にも多くの反省を促しました。備えあれば憂いなしといいますが、日常生活に埋没している我々にとって、備えることの困難なことを教えてくれました。そこで本支援ネットワークで開催している「ネットアレルギー大学」を全国的に拡大することが、備えの一歩になるかと思われます。アレルギー関係の学会においてもこの災害を機に、メーリングリストの作成、医薬品やアレルギー対応食品の備蓄、医療機関の体制整備などが検討されています。関係する学会とも連携して、アレルギー支援活動を拡充していきたいと思います。
本年も、よろしくお願い申し上げます。
アレルギー支援ネットワーク
理事長 須藤千春