「防災教育は子供のうちから、そのはじめの一歩は家庭から」
1995年1月17日の阪神・淡路大震災から17年が経ちました。死者6434人の犠牲者を出した、あの大震災からもう17年も経ったのかと思う方と、街はすっかり整備されましたが、17年前の5時46分から、時間が止まったまま、今もなお苦しんでおられる方もいらっしゃいます。
昨年は、3月11日に東日本大震災が起き、この震災で多くの方の尊い命がまた犠牲になってしまいました。
自分が生きている間に、このような未曾有の大震災が二度も起きるなんて、と思った方もいると思います。しかし、地震大国日本に住んでいる限り、いつどこで、災害が起きてもおかしくない環境に、自分たちが置かれている現実を忘れているのです。安心安全神話を信じて、平穏無事な生活が続くと思っていただけです。
今まで、幾度も繰り返された災害の経験から、先祖がいろいろなメッセージを残してくれています。そのメッセージをどれだけ、真摯に受け止め守ってきたでしょうか。
今回の大震災も、後世にずっと語り継ぎ、言い伝えを守らなくては、また歴史は繰り返されて犠牲者は無くなりません。
歴史を繰り返さない為には、この重大なメッセージを受け継ぐ人材を育てる必要があり、その義務は我々にあります。
地域や学校などの単位で、伝えていかなければならない事もあると思いますが、すぐ伝える事が可能で、繰り返し何度でも実行できる最小単位は家庭です。
一日限りの防災訓練では限界があり、すべてをカバーできません。そのため、この最小単位がしっかり機能していることがとても重要なのです。
「津波が来たら、ここまで走って逃げて、絶対もどってはダメよ。食べ物や水、いつも飲んでいる薬やぬり薬も、懐中電灯やラジオと一緒に、リュックにつめておきましょうね。緊急時のお願いカードは、困った時に大人に見せるのよ」
具体的にどうしたらいいのか、またやってはいけないことは何かなど、大人と一緒に準備をしたり、まち歩きをしながら、体験させ伝えることが、未来の子供達を守る人材を育てる事になり、犠牲者を出さない事に繋がっていくのです。
子供うちから、防災教育していくことの重要性を改めて考えてもらい、明日と言わず今日から、子供のお手本となる実践行動を、大人たちがしっかりして頂きたいと思います。
参考資料
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http://www8.kobe-np.co.jp/blog/shinsai17/2012/01/117-1.html 1.17関連
http://www.dri.ne.jp/kids/index.html キッズWEBミュージアム
http://www.bosaijoho.jp/practice/practice_001/ 家庭防災会議
http://www.bosaijoho.jp/tradefair/ct019/item_2004.html わが家の防災
http://www.alle-net.com/bousai/bousai-set.html アレルギーっ子の防災セット