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2 東日本大震災に対する支援活動のご報告(1月)東北事務局 千葉奈保美/メールマガジン63号

1月に入り、昨年訪問出来なかった仮設住宅を回り、ご挨拶とネットアレルギー大学のポスターを貼って頂けるようお願いに伺いました。他には保育園へ再訪問をし、その後のアレルギー状況の確認と支援品のアレルギー対応食のお菓子『ぱりまる』をお届けする活動をしました。
保育園からの要望は、子ども用のマスクが大変多く、インフルエンザが流行っているので、対応を検討したいと思っています。

仮設住宅では、自治会長とお会いできなかった時は、後日伺う事にして訪問していない仮設住宅を出来るだけ回れるよう、奔走しました。
大船渡市の仮設住宅には、支援品が届いていない仮設と、余りすぎて置く所に困っている仮設とがあり、現状を把握しきれていない感じを受けました。
支援員の方に要望をお聞きした所、使い捨てマスクと消毒薬の要望が多くありました。実際、お店の在庫は品薄で現状は、子どもが大人用のマスクをしていたり、予防と言ってマスクを口だけしか覆わないつけ方をしている子どもを連れた親子を見かけたり、病院の帰りと言いながら、体調の悪いお子さんを連れて、人の集まるショッピングセンターで買い物をしていたりと、インフルエンザが流行しているという中、それぞれの認識の違いに驚きました。
たとえ諸事情を考慮したとしても、もう少し他の人に感染を広げない努力も必要ではないかと、実感する出来事でした。

陸前高田市では、住宅設置数が少ない仮設を主に訪問しましたが、世帯数が少ないため自治会長を決めていない仮設住宅が多くありました。その為、アレルギー大学のポスターを貼る許可を頂くために、ポスターを預けて後で貼って頂くようお願いしました。その後、ポスター掲示の確認と共に、ご挨拶も兼ねて再訪問したいと思っています。
陸前高田市では支援員がいない為、お会い出来た自治会長に要望をお聞きした所、アレルギーには関係ないかもしれないけど・・・と前置きされてから『お年寄りが多い仮設住宅の入居者は、買い物に出かける車が無く(運転も出来ず)日用品を購入するのに買い置きも出来ない(多く買っても持てないし運べない)という現状です。』と話されていた事が印象的でした。
確かに大きい仮設住宅では、巡回バスが回っていますし、日用品や食料品を積んだトラックで行商するお店も出ているのに、お話を伺った仮設住宅は、孤立している感じを受けました。
『他のNPO団体や支援団体は月1回〜2回来る位で、普段というか、毎日の必要な物の購入がこんなに困難になるとは思わなかった。』と、おっしゃっていた言葉の通り、こちらも現状を把握しきれていない感じが否めませんでした。

仮設住宅が設置数や設置場所で、支援品が届く所と届かない所が出ないようまだまだ配慮すべきと実感しました。私たちが出来る支援の中で、何か対応出来ないか検討したいと思います。

ところで話が変わりますが、1月下旬ころ大船渡に大雪が降り、私たちは支援活動の他に『雪かき作業』に追われました・・・。数センチの積雪でしたが、ホームセンターへ行っても、雪かきスコップが売り切れで、私たちは普通のスコップ片手に広い駐車場を3時間かけて雪かきをしました。
そして、そのお陰か(?)翌日には雪かきした場所は溶けて、車を停める事が出来ました。しかし体力が無くなって全部雪かき出来なかったので、そこは圧雪状態のままです。どうか、すべらないよう祈ります。

その他には、事務所を借りお世話になっている気仙教育会館へ感謝の気持ちを込めて、昨年中に貼り終えられなかった障子の張り替えをしました。
枚数的には10枚分の障子の張り替えでしたが、雪かき同様、やりなれない作業だったので、うまく仕上げられたかどうかわかりませんが、これで寒さも防ぐ事が出来るようになったと思います。
雪で活動が出来ない時は、少しでもいろんな方々のお役に立てるよう努めたいと思います。