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5 東日本大震災に対する支援活動のご報告 名古屋事務局 担当理事 栗木成治/メールマガジン67号

 東日本大震災のアレルギー患者支援活動の中で、地域の中に十分な診断を受けないまま食物除去を続けている子どもや、喘息・アトピーのコントロールが不十分な子どもが少なからず存在していることが把握されています。それは、患児や家族のQOL(生活の質)の低下をもたらして、家族の生活再建に負担となるばかりでなく、保育園や学校にも給食の提供などで負担増を強いています。
 一方、この地域の医療機関には震災前からアレルギー専門医が不在で、経口負荷試験を含めた診療体制の弱さがありました。症状が重症化しないと病院に受診しない地域住民の気風もあり、病院に受診しないままにアレルギーと闘っている患児が少なくありません。
 こうした状況に対して、専門的な知識と経験を持ったアレルギー専門医が地域住民のアレルギー相談を行うことで、不必要な食物除去や不十分な治療状況にあるアレルギー疾患児を見いだして、地域の医療機関での診断・治療に結びつけ、またアレルギーの診療に意欲のある地域の若い小児科医と一緒に活動することで、専門的な力を育成して継続的な診療レベルの向上に資すること目的として、岩手県気仙医療圏(大船渡市、陸前高田市、住田町)において月1回程度、合計5回程度を目標として、地域住民に対する「アレルギー相談」を行っていきます。
 又、このアレルギー相談をすすめる中で喘息用吸入器、スキンケア用品、寝具等の改善支援を求める患者についてはアレルギー支援ネットワークとして可能な生活支援もおこなっていきます。
 今回のアレルギー相談は、県立大船渡病院渕向透先生と私どもアレルギー支援ネットワークの理事でもあり、あいち小児保健医療総合センターアレルギー科のアレルギー専門医である、伊藤浩明先生、漢人直之先生らが、地元の医療機関や大船渡市、陸前高田市をはじめ関係機関のご協力を得て行います。
なお、本事業の費用は、NPO法人アレルギー支援ネットワークが震災支援金としてお預かりした資金および東日本大震災助成金等で運営する計画です。

詳細はチラシをご覧ください。


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2012年06月26日 10:50に投稿されたエントリーのページです。

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