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6 緑アレルギーの会より「防災勉強会」のご報告  緑アレルギーの会 北島潤子/メールマガジン70号

9月7日に緑アレルギーの会では、みどり災害ボランティアネットワーク代表の岡田雅美さんを講師にお招きし防災対策についての勉強会を行いました。先の東日本大震災の際に、緑区を流れる扇川に津波の波形が残っていたこと、いずれ来る南海トラフ地震(まだ発生していないのに名前がついているのは極めて異例なことだそうです)のことなどについて、いろいろとお話しをしてくださいました。
実際に地震が起きた際、津波到達まで豊橋、田原などの沿岸部は2,3分と予測されていますが、名古屋市では伊勢湾があるおかげで80分程度の時間があるそうです。その時間で一体何ができるかを日頃から地域の特徴や避難所までの経路の確認をしておき、特に子ども連れでその道が通れるかなどを
考えておく必要があるとのことでした。
地震だけでなく、豪雨などによるライフラインの停止もあり、食事や環境に影響を受けやすいアレルギーっ子は、特に備えておく必要性があることを再認識しました。
基本的には、避難所には避難者全員に行き渡る物資がないことを前提にし、個人で準備しなければなりません。アレルギーだけでなく、慢性疾患である高血圧や糖尿病、腎臓病などで食事に制限がある人や、お年寄りで咀嚼力が弱いと配給されるものが食べられないことが多いので、家族に合わせて普段から食べられるものや、食べ慣れたものを備蓄しておく必要があります。
地震や津波で鉄道・高速が不通になると、通行再開しても日本の真ん中にある愛知県は、支援物資が届くのが一番遅くなるそうです。その為、備蓄は少なくとも7〜10日分は持っていることが必要です。また、水は給水ポイントを確認しておくこと(マンションは停電や浸水により配電盤が水没すると給水できなくなるそうです)が大切です。
 アレルギーの子がいると、食事には目が行きますが、日常生活を行う上で必要なものを忘れがちになります。 今回、身の回りのもので代用する方法を教えていただき、大変参考になりました。
新聞紙は防寒、燃料としても役立ちます。新聞紙で固形燃料を作る方法や、 ゴミ袋で作る合羽や子ども用ポンチョ、レジ袋で作る子ども用ベストなどは、 参加者のみなさんも作り方をメモに取り熱心に聞いておられました。
トイレの問題も、ダンボールや紙おむつで代用する方法を聞きました。以前は、ペット用の砂を使う方法も紹介したそうですが、大量に廃棄されると焼却炉が傷み使えなくとのことで、今は紹介していないそうです。
子ども用の持ち出し品には、使い慣れたおもちゃやクレヨン、画用紙、折り紙などを入れておくと良いそうです。
考えるときりがなく、不安ばかりが大きくなりますが、必要なものを一つずつそろえ、自宅の耐震対策をし、外出時には水やホイッスル、携帯充電器など自分にとって最低限必要なものを持ち歩き、万一の非常口や施設の特徴(ガラス窓やシャンデリアの有無など)を知っておくことなどの、心構えがあるだけで違うと思います。
町内会で行われる防災訓練にも積極的に参加して、顔の見えるつながりをつくり、『アレルギー』について知ってもらう(町内会を運営するのは中高年の男性が多く、アレルギーという言葉をそもそも知らないことも多い)ことも大切です。
もう一度、自宅の防災対策を見直したいと思いました。


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2012年09月29日 17:25に投稿されたエントリーのページです。

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