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6−2 「東海アレルギー連絡会」のご報告(2) アレルギー支援ネットワーク サポーター / 日本防災士会愛知県支部 研修委員長 / 防災士 西川賢次(愛知県豊川市在住)/メールマガジン71号

『東海アレルギー連絡会 今後の展望』

この度、サポーターとして2009年に登録してから初めて、この10月3日に西尾市で開催された東海アレルギー連絡会に参加しました。そのときに感じた、私個人の想いを述べさせて頂きたいと思います。
私は小学校低学年から、今で言うアレルギー症状が学校給食で頻繁に出ており、帰りにいつも校医の先生の所に寄って注射を打ってもらい家に帰っていました。4年生くらいから毎日自分で家事をし、食事をつくるようになりました。自分の体が欲しがるものを作って食べていくうちに、自然に症状が和らいできて、高校生の時には殆ど症状は出なくなりました。当時は自家製のお米、卵、野菜や果物が主で、井戸水で生活していたことが幸いしたのだと思います。現在も市水道と井戸水の併用をしています。人間は化学物質汚染の無い免疫力の強い自然体が一番だと思います。私の孫もアレルギーがあり、その対応について身に沁みて実感しています。
ここで私のことを知って頂くために、今までの経歴について少しお話しをさせていただきたいと思います。現在私は、今まで体験し培ってきた知識・技術を応用し防災士として、また、アレルギー支援サポーターとして様々な活動を地域で展開しています。これまで35年に亘る赤十字ボランティア、赤十字救急法指導員、ボーイスカウト指導者を25年(このうち18年間は隊長を経験)、防災ボランティアリーダー、県防災ボランティアコーディネーターとして様々な災害現場での体験、国、県、市町村の行政、各種企業、各種団体での研修や講習等の講師として活動をしてきました。
そんな中で度重なる災害現場を体験して感じることは、被災された方が災害で命を助かってもその後の避難生活で食の安全、所謂アレルギーについて周りがあまりにも無知なところが多いことです。私は、6年前にアレルギー支援ネットワークを知り自分に何が出来るか、如何したら良いかと考えてきました。中西事務局長のアドバイスで、先ずはサポーターとして最低限の正しいアレルギーに関する知識を得るべく、アレルギー大学の初級までを修了しました。その後は多忙のため、それより上のコースを受講できず切歯扼腕の思いでいます。今は包装食の応用でアレルギー支援に役立つ、パッククッキング協会の2級インストラクターとして広範囲に活動を展開しています。今年の夏に開催された、パッククッキング全国交流会でもアレルギー支援についてサポーターとして紹介させて頂き、その重要性を説明しました。
また一昨年から学校教育現場での防災活動を展開しています。
昨年の311大災害から更に、学校での防災対応が重要視されています。県議員を通じて県教育委員会、市教育委員会に働きかけをし、学校での防災とアレルギー対応に力を入れています。学校の先生方に広範囲に亘る防災対応を要求することは現状ではとても無理があり、学校に対する防災アドバイザーとして地域の防災士の活用を広めています。
日常生活の中で更に災害に備えて、東海アレルギー連絡会のような地域の連帯が重要です。この連帯の考え方として、アレルギー仲間だけでなく、支援・サポートしてくださる多くの方々やグループ、多方面に亘る各種組織とのネットワーク構築が必要です。いざ発災時に、仮にひとつのネットワークが機能しなくても、いつもどこかで誰かと繋がっていること、つまり誰に何が出来るかを知り、ネットワークとしていつでも信頼し援け合える仲間としての真の絆が必要です。それは自分たちで構築しなくてはなりません、黙って見ているだけでは何も進みません。仲間で声を出し合って、いつもの会話から新しい情報、知識、技術、取り組み方等、みんなで共通の理解と認識を得て安全を確保し、備えをして安心を得ることが大切です。私の経験から安全が担保されないところに安心はありません。安全が確保されてはじめて安心が得られることが基本です。
私は今後もアレルギー支援について防災士として勉強を継続し、知ったかぶりでは無く、正しい知識・技術を習得して皆さんと一緒に安全を確保し、安心できる生活環境を目指します。手前味噌的なことを申し上げましたが、防災士としての私のことを知って頂くためであり、今後も都合が付く範囲でいろいろと参加し、勉強しながら真心から支援させて頂きますので、よろしくご教導を賜りたくお願い申し上げます。