明けまして、おめでとうございます。
本年も宜しくお願いいたします。
昨年中は皆様に大変お世話になりました。厚くお礼、感謝申し上げます。
本ネットワークの活動も年々活発になってきたことを、皆さまと共に喜びたいと思います。
昨年は、年初の事務所の移転、第7期アレルギー大学、インターネット・アレルギー大学の配信、東北地方大震災の被災地でのアレルギー相談事業、住環境調査など様々な事業を行い、成果を上げてきました。
特に被災地の患者さんに対しては、地震発生直後から迅速、大規模な支援を行うことができました。その背景には本ネットワークが、以前から大災害が発生した際のアレルギー患者支援について準備を進めてきたことがあります。現在は被災地の復興支援活動として、専門医によるアレルギー相談と仮設住宅等の環境調査を行っています。前者は現地の「子育ての会」、県立大船渡病院、岩手医大、自治体関係者などの協力を得てほぼ目標を達成することができました。後者の環境調査では、応急仮設住宅を対象として、長期の温湿度の測定とダニを中心としたアレルゲン調査を行っています。まだ調査中ではありますが、被災地と東海地方では室内に棲息するダニ相が大きく異なることが明らかになりました。つまり東海地方ではコナヒョウヒダニが優占している住宅が多いが、被災地ではヤケヒョウヒダニが優占している住宅が多くみられました。その原因については、温湿度の測定結果を加味して明らかにしたいと考えています。
このような本ネットワークの活動は栗木理事の発案力、計画力、指導力、実行力に大きく負っております。同君に感謝申し上げると同時に、長く牽引して下さることを願っております。
特定非営利活動法人アレルギー支援ネットワーク
理事長
須藤千春