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1 「ひやりはっと事例集」より夏のお出掛けアドバイス/メールマガジン80号

夏休みは家族でお出掛けすることが一番多い時期です。新しい体験を積み重ねることは、子どもの成長にとってとても大切なことです。そうはいってもアレルギー児では、症状の悪化や誤食が心配で、旅行やレジャーには消極的になってしまいがちな人も多いでしょう。『ひやりはっと事例』を参考に、宿泊先などで悪化につながる原因を知り、その対策をしっかり準備して、夏休みを快適に楽しみましょう。
お出掛けの際のひやりはっと事例をいくつかを紹介します。

ごくわずかな量で症状を起こす子もいます
事例 5
ジュースのノズルから牛乳が…
年齢・性別 :3 歳 男児
アレルゲン :牛乳
原因 :ジュースに混入した微量のミルク
症状 :じんま疹
経過 :注入口が共通タイプの自動販売機で、ジュースを買って飲んでいたら、口の周囲からじんま疹が出てきました。慌てて緊急時用の抗ヒスタミン薬を飲ませました。
解説 :ノズルが共通タイプの自動販売機では、前に購入されたコーヒーのミルクがノズルに残っている場合があります。この例では、ノズルに残った微量のミルクがジュースに混じってしまったことで症状が出たと思われます。
対策 :ノズルが共通タイプの自販機は使わない

留守中に面倒を見てくれる人には、十分な情報を話しておかないと
事例 58
アレルギーと知っていたが、ほしがる孫に少しくらいと…
年齢・性別 :1 歳 男児
アレルゲン :小麦
原因 :菓子パン
症状 :顔面の発赤、じんま疹
経過 :祖父に子供を預かってもらっていた時に、置いてあった菓子パンを見つけ欲しがりました。食物アレルギーがあるとの認識はあったのですが、かわいそうに思い、少しくらいなら大丈夫だろうと食べさせてしまったところ、顔にじんま疹が出てしまいました。
解説 :原因食品でも少しくらいならよいだろうと、安易に与えてしまったことが原因です。
対策 :家族内での理解を深めてもらい、聞き分けの難しい年齢の子の前にアレルゲン食品を置かないことも大切です。

利用する側の事前の確認不足
外食(ホテル・レストラン)

事例 90
レストランの外食で、鴨の肉だからよいと思ったら…
年齢・性別 :1 歳 男児
アレルゲン :卵、牛乳
原因 :合鴨のロースのソテー
症状 :顔面の腫れと結膜の浮腫
経過 :お父さんが注文した合鴨のロースのソテーを子供が欲しがったので、鴨肉だから大丈夫だと思って1切れだけあげました。すると、なめただけですぐに泣き出し、数分で顔が大きく腫れ上がり、目の白いところが「どろっ」として「ぶよぶよ」になってしまいました。すぐに手持ちの抗ヒスタミン薬を飲ませ、病院も受診し、ことなきを得ました。
解説 :合鴨のロースのソテーのソースに卵とバターが使用してありました。
対策 :レストランでは料理に使用している材料の表示義務はありません。注文の際に、食物アレルギーの使用や混入がないか、必ず確認しましょう。もちろん、同じテーブルの人全員の料理も確認が必要です。

旅行
事例 106
ベジタリアンならよいと思ったら…
年齢・性別 :3 歳 女児
アレルゲン :牛乳
症状 :ニアミス
経過 :ベジタリアンなら乳製品は除去されていると聞いたので、機内食としてベジタリアンを注文しました。しかし、配膳されたものにはチーズがついていました。食べる前に気がついて取り替えてもらいました。
解説 :ベジタリアン食でも除去される内容には差があります。
対策 :事前に航空会社でどこまで除去してくれるのかよく確認しておきましょう。


詳しくは

「ひやりはっと事例集」をご覧ください。
http://www.alle-net.com/info/info06/info06-01-2/

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2013年07月29日 17:00に投稿されたエントリーのページです。

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