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9 「アレ大修了生☆リレートーク」第12回 鈴木 直代/メールマガジン85号

「食物アレルギー?少しずつ食べれば治るんじゃないの?」
「昔は、そんなのなかったよね。」
まだまだ、まわりでよく聞く言葉です。
 調理師養成施設に勤務していた頃は、どのジャンルの料理もそれぞれの特徴や、手間をかけての調理法を覚え、美しい料理を作ることを重視していました。
一般の方に家庭料理を教える機会も増えて、結婚・出産後は、それまでの仕事を辞め子育て中心ながらも、乳幼児〜大人まで、と依頼される内容も広がってきた頃、知人よりアレルギー大学を紹介されました。
遠方に住む義妹の子供(甥)が小麦・卵・乳のアレルギーで、義妹が離乳食から困り、奮闘していたのを知っていたので何か役に立てれば・・・という思いと、私自身、調理の仕事をするようになってから、それまで大好きだった甲殻類のアレルギーとなり、外食時は食材に気をつけるようになっていたので、迷わず受講することにしました。
受講してからは、驚くことばかり!
私には、難しい内容もありましたが、食物アレルギーのことだけではなく関連するすべて、乳児の口の中の構造だったり、離乳食の実習だったり、身近なものとして勉強させてもらいました。新米ママたちにも教えたいことも多かったです。
疑問点は、その場で専門の先生方に質問できるし、受講生の皆さんは、実際、アレルギー食に携わっている方が多く、生の現場の声も聞けました。
食物アレルギーで悩む人、それを支え、食事を提供する人…なんて多いのだろう。
料理を教えているのに、そんなことすらわからず、同じ「食べる」ことなのに、知らない世界でした。
近年になって言いだした食物アレルギーではありません。近年になって気付き、重要視されてきたのだと思います。
大人なら、我慢したり他のものを食べたり判断できることも、子供たちは…?
私たち大人が守っていかなくてはなりません。
現在も食に関係する仕事をしています。食べること、作ることの楽しさ、食の大切さは万国共通です。
それを少しでも伝えられる事に携っていることに感謝し、冒頭のような言葉が減って、多くの方々の理解が得られ、食物アレルギーの子供たち、すべての方々が、食べる事を楽しみにできるよう、今後も勉強させてもらいたいと思います。


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2013年12月30日 23:57に投稿されたエントリーのページです。

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