前半は絵本で、食物アレルギーの5歳の女の子が、あやまってアレルゲンを食べアナフィラキシーを起こしお母さんがエピペン注射を打ち救急隊員をおばあちゃんが呼び病院に向かいます。
絵本を企画&制作しました加藤美奈子です。
私は、愛知県春日井市の病気育児で悩むママの心の支えの会「ウサギクラブ子育て支援サークル」代表です。病気や障がいのジャンルは問わず食物アレルギー、発達障がい、身体不自由などいろいろなメンバーがいます。
この絵本は、食物アレルギーのメンバーが「エピペンを持つことで小学校に説明に行った時、なかなか分かってもらえなかったのがつらかった」という言葉を聞いてから、私は何をしたらいいのか考え分析し、圧力的な社会啓発でなく、あたたかい気持ちが前面にでやすい絵本という方法を考えました。
制作にあたり、春日井市の「アレルギー歩みの会」田中かおりさんと出会い、彼女に会うとお子さん「3人」の食物アレルギーの日々のご苦労でいつも泣いているのが印象でした。
彼女の話の中の一つで感動したエピソードがありました。
それは、『アナフィラキシーをお子さんが起こした時に救急隊員さんがとても優しい声かけを子どもにし続け、病院の処置中に「お母さん、よく頑張りましたね」と言われた』という内容でした。
次に絵本のあらすじです。
そして、救急隊員のやさしい励ましと、病院でも医師に優しく励まされました。
夢の中では、女の子とお母さんの周りにたくさんの支援者が二人を囲みます。
エピペンちゃん(エピペンのこと)、医師、栄養士が優しい声かけをします。
お母さんは、アナフィラキシーをおこさせてしまったことに自己嫌悪をしていたけれど支援のやさしい言葉で、あたたかい気持ちになるというお話です。
そして、当事者の人たちが治療を続けていくには周りのやさしい声かけが必要であり、その言葉は何でしょうか?とつなげ、絵本の後半はエピペン所持の子どもとその親、地域の人たちに向けたやさしいメッセージを載せています。
アレルギー専門医伊藤浩明医師、森下雅史医師、小学校教頭、幼稚園園長、管理栄養士、スクールカウンセラー、元高校家庭科教師で料理教室の先生、そして田中かおりさん(当事者ママ)。
この絵本のおすすめは、医師の台詞は医師が考えました。
つまり、医師から医師へのメッセージという意味も含みます。
監修は伊藤浩明先生と森下雅史先生です。
昨年11月に1100冊あいちモリコロ基金の助成金事業で制作しました。
この絵本のご注文をメールにてお受けいたしております。
絵本の代金は無料ですが、配送料金は着払いでお願いします。(700円前後)ご了承くださいませ。配布対象者はエピペン所持者と医療者で1団体1冊でご回覧お願いします。
(絵本注文メール)
epipenehon@yahoo.co.jp
絵本のイラストは、食物アレルギー児をもつ千葉久美子さんが描きました。
毎日弁当を作っています。愛と魂のこもったイラストです。