メルマガをお読みの皆さん、こんにちは。防災士の中根輝彦です。
今回はこのメルマガの新しい防災原稿シリーズについて紹介いたします。
アレルギー関係者向けに防災の切り口で情報提供をしようと、この原稿を書き始めて19回目となりました。ちらほらとご意見をいただくようになってきました。これまでに寄せられたご意見の中には、「防災って何をしたらいいのかわからない」「基礎が知りたい」など、アレルギー関係者の防災を考える前に、誰にも関連する一般論を押さえておきたいという声がありました。これまでの原稿をあらためて読み返してみると、読者は防災対策の一般論を知っているという前提にたって、そういった部分の説明は省略していたり、アレルギー対応の取り組みをどう追加していくかという部分のみに特化していたり強調されすぎたりしているきらいがありました。
防災の取り組みは多種多様で、所属する組織や立場、居住する地域で想定される自然災害やその被害予想、個々がかかえる個人的事情、これまでの対策の進捗状況などによって、次に自分が取るべき対策は異なってきます。また、全員が同じ対策をする、全部やるというのは現実的でないし、取捨選択をしたり優先順位をつけたりして、順に取り組んでいくといった「自分の対策方針」を考える必要がありますが、絶対的な正解というものはありません。だれも教えてくれません。さまざまな情報がインターネットやマスコミなどいろいろなルートで発信されていますが、全体像がわかるものや体系的に整理したものは、そう多くありません。じっくり勉強する余裕もないというのが実情で、結果的に「何をしたらよいかわからない」ということになってしまうのかもしれません。
そこで、次回から防災の基礎知識や一般論について、新シリーズで紹介していくことにします。自分に直接関係しないようなテーマや、自分は対策済みの項目なのでいまさら読んでも…ということもあるかもしれませんがご了承ください。このメルマガの読者は多数いらっしゃって、全員に最適な内容を提供することは困難ですので。
これまでのような具体的な活動の事例を紹介することもありますので、それらと区別できるように、このシリーズの記事タイトルは、「防災講座−○:〜〜〜〜」として統一します。○は連番で、〜〜〜〜は内容が把握できるような見出しです。内容は自主防災、地域防災を中心に、自分が地元自主防災会で経験してきた事例も踏まえて、一市民の立場で取り組んでほしいと考えていることを一つずつ紹介していきます。
本編は次回以降、順次展開していきます。まずは、ひとりひとり誰もが考え行動すべきことから。ついで、家族でやること、地域でやることと広げていきます。今回は新シリーズ開始の趣旨説明だけになってしまい、期待されていた皆さんにはまことに申し訳ありません。
次回は、「防災講座−1:防災活動の目的をあらためて考えてみる」です。
防災士 中根輝彦
日々つぶやいています。
@TeruhikoNakane
内容は筆者個人の考え方に基づくものです。
アレルギー支援ネットワークを代表するもの、方針を反映したものではありません。
ご意見ご感想をいただけると嬉しいです。次の原稿を書く励みになります。
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