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5、各地からのお便り 第9回「食物アレルギーサポートデスク‘ぽっぽ’」アレルギーネットワーク京都ぴいちゃんねっと 小谷 智恵/メールマガジン110号

こんにちは
アレルギーネットワーク京都ぴいちゃんねっとです。

今回は、ぴいちゃんねっとが柱としている事業のひとつ「食物アレルギーサポートデスク‘ぽっぽ’」についてお話させていただきます。

食物アレルギーサポートデスクは、食物アレルギーの子どもと保護者の常設の居場所として開設して3年目となります。今年度からは、京都市から子育て支援事業つどいの広場(※)の委託をうけ地域の親子との接点(社会的理解)としても、運営を開始しました。
(※厚生労働省が推進している地域子育て支援拠点事業。主に0〜3歳の乳幼児とその家族の「屋根のある公園」。日によって交流会や講座の開催も実施。中学校区に1拠点が基本。)

サポートデスクでは、様々な取り組み実施し、食物アレルギーの子どもと保護者のQOL向上にむけて頑張っています。

●相談業務
随時、食物アレルギーに関する相談をお受けしています。来所される方、お電話の方など様々な方法で、多種多様な相談事に対応しています。
事例1)漠然とした不安
 つどいの広場を併設しているため、地域の一般の親子の来所も多いことから、「食物アレルギーだったらどうしよう」「食物アレルギーになったらどうしよう」という、漠然とした不安への相談。不安から「離乳食を遅らす」「タンパク(豆腐・魚・肉など)は食べさせない」など、母親の思い込みの事例もあります。子どもの成長(身体だけでなく、味覚や咀嚼)を考えて、勝手な除去は実施せず、除去は必ず医者の診察・指導に従って欲しいとお伝えします。
事例2)病院での指示・指導への不安
 病院には行ったが、指導された内容通りで良いのかわからず困惑。これは、お医者様が厳格除去から必要最小限の除去への移行、蛋白質の研究が進んだこと、こどもの成長など、短い診察時間の中では話しきれないことから生じていることも多いようです。また、ネットで調べると情報が溢れ、昔の治療(厳格除去)などの情報もまだ発信され続けているので、どれが正しい情報か判断できないことも要因となっているようです。
この他相談内容は様々ですが、保護者の方のお話をじっくりお伺いすること、標準的な治療のお話をさせていただくことなどを心がけ、相談者の不安が少しでも解消されることに努めています。

●講座・交流会の実施
食物アレルギーに関する講座を開催しています。今年度は、「ぽっぽALLEZぷろじぇくと」として7講座3交流会を実施しています。(プログラムは別紙)少人数で、コース受講なので、回を追うごとに受講生の保護者の方同士交流も深まり、最近では、毎回和気あいあいとした雰囲気で過ごしていただいています。

「ぽっぽALLEZぷろじぇくと」プログラムは
こちらから

(1)食物アレルギーの基礎と治療(講座)

(2)レシピ紹介と栄養のお話(米粉)

●季節のイベント
子どもが主役となる、季節のイベントを開催。今年度は、地蔵盆(8月)・ハロウィン(10月)クリス
マスパーティー(12月)を企画・実施したくさんの親子に楽しんでいただきました。保護者向けのイベントとして毎年11月に、ケーキとおせちの試食会も実施しています。

地蔵盆(8月)


ハロウィン(10月) 

ケーキ・おせち試食会

●新商品開発・広報の協力
サポーター企業の皆様からの依頼で、新商品のモニタリングや広報の協力をしています。これまで混ぜご飯のもとや梅風味のクッキーなど様々な新商品が開発されました。また、サポートデスクやつどいの広場に来所される方に新商品のサンプルをお渡しして感想を聞いたり、ニュースレター上で商品紹介をしていただくなど、広報にも協力させていただいています。
アレルギー対応食品の情報は、保護者の方にとって最も手に入れたいことの一つなので、保護者の皆さんには、とても喜んで頂いている様です。

ランチボックスモニタリング

梅製品モニタリング


このように様々な取組をしている食物アレルギーサポートデスクですが、この運営については、今年度より「サポートデスク運営委員会」を立ち上げ、サポーター(個人・企業)・正会員の方に委員に就任いただき、当事者主体の事業・活動の検討を行っています。

当事者性と専門性を大切にしたぴあサポートのできる、心の安らげる場として、またつどいの広場の併設という立地を活用して、一般の方への理解(社会的理解)を広げていける場として、今後も様々な取組をしていきたいと考えています。

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ぴいちゃんねっとでは、2016年度の正会員・サポーターの募集を開始しました。詳細は、ホームページをご覧下さい。ぴいちゃんねっとの事業・活動は、皆様からの会費・ご寄付が大きな力となっています。食物アレルギーの子どもと保護者、そしてそこからつながる全ての方たちへの支援のために、皆様のご支援をお願いいたします。
    ホームページ  http://www/allergy-k.org 
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2016年01月29日 04:45に投稿されたエントリーのページです。

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