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10、患者会 イベント報告 ★★「大地震に備えよう!アルファ化米を試食してみよう」名古屋南部アレルギーの会 吉川 寛子 ★★/メールマガジン117号

こんにちは。名古屋市南部エリア、主に南区で活動させていただいています、名古屋南部アレルギーの会です。
南部の会では、食物アレルギー、喘息、アトピー性皮膚炎、鼻炎などアレルギーの症状をお持ちのお子さんのお母さま、ご家族などが集まり、月に一度の交流会、スキンケア等のテーマを設定した勉強会や地域ならではの情報交換などをしています。

先月の8月3日に、私どもの会では親子参加型での体験を含めた防災への備えについてのイベントを行いました。南区、瑞穂区、緑区、一宮市のご家族に加え、南区内保育園の保健師様、社会福祉協議会の職員様などご参加いただき、総勢22名でのイベントになりました。


イベント内容☆彡
<講話>災害に備えよう〜名古屋みなみ災害ボランティアネットワーク加藤様より災害への備えや被災地についてのお話
アルファ化米調理(親子体験)
試食会(アルファ化米、石井食品様ミートボール、野菜ハンバーグ)
紙芝居「じしんがきたゾウ!」


下記に内容記載

(1)<災害に備えよう‼>名古屋みなみ災害ボランティアネットワーク加藤 都様(看護師)より、実際に被災地へ支援に行かれた時の事を現地の写真も交えお話していただきました。
熊本地震の時、被災地のみなさんは自助での備えをしていない方が多かったと聞きました。避難所での食事は同じものが多く、1日2食の日もあり、その2食がパンやカップ麺。炊き出しでも麺類が多い。アレルギーを持つ人が食べられるものは少ないとの実際にあった話を聞くことができました。また、避難所生活は大勢の人が限られたスペースで暮らしている為、生活環境は良いとはいえません。喘息やアトピーの子も発作や症状が出やすくなるので、マスクや常備薬をしっかり持ち備えることが大切だとのお話しもありました。

その中で一番印象的な言葉が、「お子さんは自分で守ってください!!」

当たり前と思うかもしれませんが、今回の話を聞いて、一般の人はもちろん備えが必要ですが、アレルギーがある子は本当に助けが必要になる環境で生活する事になる。でも、周りに助けを求めるだけでは、不十分です。まずは・・・
「誰かじゃない、行政や避難所ではなく、自分たちで、家族やアレルギーの子どもの為にできる限りの準備を今のうちからする。それこそが一番大切だ‼」と感じました。

でも、何をしたらいいのか・・・
まずは、1週間は家に食料、薬、水、トイレなど十分に必要なものを用意し、かつ、非常用持ち出し分としてリュックに3日分用意をして逃げる時に持っていけるように準備する。その他にも処方箋コピー、保険証コピー、お金など。ここに書ききれない程、日頃から意識して備える為のヒントを得るとても素晴らしい機会になったと思います。

今すぐ、準備をしようと思いました。準備してるけど、もう一度見直そうと思いました。

<親子で体験>アルファ化米を作る体験(お湯・水両方)…アルファ化米パウチをお湯とお水で実際に作っていただいて、食べ比べるという事をしました。災害時には、ライフラインがいつ復旧し、どの程度使えるかわかりません。お水でも美味しく食べられること、子どもでも簡単に作れる事を知る機会になればと考えました。
お水で作ったアルファ化米の試食は初体験の方も数名いて、いい機会なったと思います。
お湯でもお水でも美味しくいただきくことができました♪
石井食品さんのレトルトパウチの2品もとても美味しかったです。温めても、そのままでも美味しいことがわかりました。

<紙芝居「じしんがきたゾウ!」>
今回は夏休みで親子参加でのイベントなので、お子様にもぜひ地震がきた時のことを知ってもらえればと考え、難しい話ばかりではなく、小さいお子様もわかる紙芝居で身近に感じてもらおうと企画しました。楽しんでいただけたようでよかったです♪

終了後のアンケートには、「もう一度家の状態を見直して準備をしっかりしようと思う」「実際の被災地での生の声がきけてよかった」「準備を全くしていなかったけど、この機会にしようと思う。準備するのに今回の話が非常にわかりやすかった」とのお言葉をいただき、お子様アンケートも「食べ物の準備」「エピペンをリュックにいれる」「ヘルメットをもっと取りやすいとこにおく」「お茶をリュックに入れる」などお子様自身ができることを書いてくれてよかったです。この場を設ける事ができたことを嬉しく思います。

今後も、自分も含め、患者会みなさんの自助での災害への備えへの関心が増える機会ができればと思い活動していきたいと思います。