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2、リレートーク「クリニックの紹介」 第11回 川井小児科クリニック 川井進院長 /メールマガジン121号

 川井小児科クリニックの川井です。名古屋市のベッドタウン日進市に開院して20年になりました。日進市は人口9万人足らずですが少子高齢化社会とは無縁の若い層が多く住む市です。トヨタ関連企業に勤めておられる家族がとても多いようです。
 当院は日曜診療していますので自ずとスタッフが多くなります。愛知医科大から2名、保健衛生大から2名の代診の先生に手伝ってもらっています。看護師9名、事務員12名と開業医院としては多くのスタッフで運営しています。
 私の診療時間はあっけなく、せいぜい1分間診療です。あとは看護師にバトンタッチするという診療スタイルです。それでも患者から不満がでないのは優秀なスタッフのおかげです。

予防接種にはイクメンパパが赤ちゃんを抱っこして来院される姿が多く見られます。「夫は外で働き、妻は家庭を守る」という私の過ごした子育て時代とのギャップを感じます。
感染症が少なくなる一方、アレルギー性疾患、特に食物アレルギーと発達障害の相談が多くなりました。一度アレルギー症状を経験すると、食べ物に対する恐怖感は強く充分食べられるはずなのにと思っても自宅で食べることを怖がるお母さんが見られます。そこで開院当初から「チャレンジ」してもらっています。
日本外来小児科学会で管理栄養士榊原さんの講演を聞き、初めてNPO法人アレルギー支援ネットワークの活動を知りました。2015年4月から週1回派遣していただけるようになりましたが、きめ細かい栄養指導はとてもありがたく思います。
幸い、私どもは栄養士さんの指導が受けられるのですが、アレルギーの栄養指導をどのようにしたら良いか困っている医療機関も多いはずです。そこで、栄養士の仲さん、岡田さんにお願いして「栄養士と考える食物アレルギーの心配なお母さんへの栄養指導」というタイトルで昨年、日本外来小児科学会(高松市で開催)のワークショップを企画しました。WS委員会からはとてもタイムリーな内容との評価を受けました。食物アレルギーに対する学会員の注目度は高く、WSでは看護師、栄養士、保育士など多職種の参加者で熱心な話し合いが行われ盛況でした。
当院ではチャレンジテストは週1回午前中3〜4名行っています。食物アレルギーに対して完全除去というのは簡単ですが、除去から解除への指導するためには、どうしてもチャレンジテストが必要です。しかし、一般開業医で外来患者をこなしながらチャレンジテストは病院とは違う難しさも感じています。
 今年は、従来のスキンケア教室、タッチケア教室に加えて夜尿症教室、喘息教室、離乳食教室をたちあげました。なかでも栄養士の仲さんにお願いした離乳食教室は人気が高く、とても好評です。今後ともアレルギー支援ネットワークの皆様のお力をお借りすることになると思います。
よろしくお願いします。
 
【川井小児科クリニック HP】
http://www.kawai-shonika.dr-clinic.jp

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2016年12月27日 05:33に投稿されたエントリーのページです。

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