(1)事務局での支援
―7月災害支援活動報告― 事務局長 中西里映子
発災から4ヵ月が経ちましたが、今回の未曾有の災害から復興・復旧するには、まだまだ多くの課題と時間が必要なようです。そして、今もまだ、私たちのもとには多くの被災者の方から、様々な声が聞こえてきます。
まず、6月から本格始動した東北事務局による岩手県下の被災者フォローアップ活動から、緊急時に支援を実施した大半の方は仮設住宅で何とか安定した生活を送れている様子が報告されました。これには事務局一同、本当に嬉しく安心しました。しかし、安堵するのもつかの間、新たな支援要請の相談電話が入ってきます。7月になって特に顕著なのが、疎開先・一時避難先からの相談電話です。
大阪や東京、新潟まで辿りついた方々からは、アレルギー食品店や医療機関などの紹介依頼でした。新たな土地で生活を始めるため、家具・家電など物資的な支援は疎開先の自治体や日赤などが行っていますが、さすがにアレルギーに関する支援は困難なようで、寝具や生活全般に関するご相談も多くありました。
他にも、福島県内でも避難先の移動を余儀なく転々としている方や新潟の一時避難プロジェクトなどで避難中(7月下旬には新たな二次的避難先に移らなければならない)の方々などから相談を受けました。
同時に数は減ったものの、宮城県内からはラジオやテレビの放送で、岩手県からは避難所のポスターを見た方などからもアレルギー相談の連絡が入っています。
今後は、引き続きアレルギーでお困りの方のご相談に応じつつ、「アレルギーっ子の防災セット」を普及する活動を行っていきます。