中学3年生・娘の食物アレルギー児のママであり、2009年の4月から大学院に通う主婦大生?こと寺倉里架と申します。
現在、娘は卵(卵黄の固ゆでは少量食べられるようになりました)、乳のアレルギーがありますが日々笑顔もモットーに過ごしております。
本日のテーマは「名古屋市の学校給食の調理員さんからのお話」です。
先日、名古屋市の学校給食の調理員さんから食物アレルギー対応に関して
いろいろなお話をお聞きしました。
調理員さんは、基本的には栄養士さんの指導のもと調理を行います。
しかしながら、まだ一校に一人栄養士さんが必ず配属されている状況ではありません。
そのため、栄養士さんがいない学校の調理員さんは、食物アレルギー対応に関して学校側から依頼がある場合、栄養士さんに相談しながらの作業になります。
そんな状況の中、調理員さんから次のような様々な意見をお聞きすることができました。
・現状できることは対応しています。
・対応はしてあげたい。しかしながら約300人の給食を2人で作っていては、なかなか食物アレルギー児童一人一人の対応は無理な状況です。
・食物アレルギー対応に関してもっと勉強をしたい。
・学校により食物アレルギー対応の格差がありすぎると言われても、困ってしまいます。
・混入が心配です。
・父兄によっても食物アレルギーに関する認識が異なることもあり、対処の仕方に困ってしまうことがあります。
・調理員もぎりぎりの人数で作業をしていて、休むことなど全くできない状況に置かれています。
などの意見をお聞きすることで私が感じたことは、
“どの、調理員さんもとても前向きで、食物アレルギー対応してあげたいという気持ちの方ばかりだ”という事です。
しかし、現状は情報及び知識、設備面等で色々問題があるようで足踏みしてしまうこともあるようです。
そして、調理員さんから、次のような質問をされました。
「食物アレルギー対応に関して不満に思う父兄の方への対応はどうしたらいいですか?」
私なりの意見ではありますが、
「父兄側には、なかなか調理場での作業状態は理解できません。
また食材1つ購入するにもどう業者さんが関与しているのかわかりません。
そのため、何か食材を除去する場合、自宅のキッチンの鍋から食材を取り出すような、食材もスーパーで購入するような感覚になりがちな方もいます。
そこで、学校の調理場での動線や購入に関して説明したり、また機会があれば調理作業を見学してもらいましょう。学校における給食の調理がどのように行われているかを知って頂くと、食物アレルギーへの対応ができるか・できないかを理解して頂きやすくなると思います。」
とお話させて頂きました。
名古屋市の調理員さんも、頑張ってくれています。
父兄側としてはお願いする側、学校側は受け入れる側ではありますが、双方が寄り添って対応することでますます、食物アレルギー対応が改善、前進していくことを感じました。