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2 「おやじの小耳に挟んだ話題から」第十回 東海アレルギー連絡会事務局長 足代智志/メールマガジン67号

入梅して、はっきりしない肌寒い天気かと思えば、真夏を思わせる日差しと体に負担のかかる気候ですね。
こんな時期にちなんだ話題でもと思っていたのですが、アレルギーとは直接関係しないのですが、考えさせられる話題が飛び込んできたので今回はそちらを。

患者会の会員さんのお子さんの友達(小学生)に会員さんが、「チョコレートって何からできてるか知ってる?」と尋ねたそうです。
するとその友達は、「チョコレートは、チョコレートからできてる!」と答えたそうです。

この話を聞いた時、二十数年前、テレビで、小学校の授業中、先生が魚の絵を描いてみて!と言ったところ、「切り身」を書いた児童がいて、その「切り身」のまま海で泳いでいると思っていたと放送されていた事を思い出しました。
スーパーマーケットが台頭し始め、個人商店の魚屋さんが減り、魚を切り身のパックで買うことが増えてきた頃のことだったと思います。
「食育」と言う言葉が出始めたのもこの頃だったように思います。

ほとんどの方がご存知のとおり、チョコレートには、アレルゲンとなる「乳」が入っているので、それを説明しようと会員さんは尋ねてみたようなのですが、思わぬ答に慌てただろうと思います。
自分の子供に「食物アレルギー」があるため「原材料や食品表示」に関心をもっていますが、そうでなければ「この友達と私はもしかしたら、そう大差は無いのかも知れない?」
まあ、大人としての知識があれば問題のないことなのですが、でも知る機会がなければ知らないでいるかもしれないと思いました。
子供が食物アレルギーであることに感謝の念を抱いたのと同時に、そのときの状況や話題に上った事を元に知識を広げる「機会教育」が大事なんだなぁと感じました。
家族や友人・知人との雑談であれ、会話ができていれば、あまり問題にはならない事なのですが…。