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10、第39回「防災講座-18:津波を知る」防災士 中根輝彦/メールマガジン121号

 メルマガをお読みの皆さん、こんにちは。防災士の中根輝彦です。

 今回は、津波に関する用語、特に高さを表す数値についてお話します。

 津波の高さを表す言葉には、いくつもあります。定義を理解しておかないと、数値に振り回されて右往左往しかねません。次にあげる言葉の意味・違いはわかりますか?
「津波の高さ」「浸水深」「痕跡高」「遡上高」「海面変動」

また、気象庁から発表される「予想される津波の高さ」との関係、「予想される津波の高さ○○m」といった場合の数値の精度はどれくらいか知っていますか?

 津波に関する注意報・警報には種類があります。違いを把握していますか?
「津波注意報」「津波警報」「大津波警報」

また、発表される津波の高さは「1m」「3m」「5m」「10m」「10m超」しかありません。それぞれの数値の意味は理解していますか?最初に発表される警報では「巨大」「高い」という言葉で伝えられることもあります。数値との関係は把握できていますか?

 いろいろな用語がたくさん出てきました。これらを一つ一つきちんと理解するには、時間をかけて勉強する必要がありそうです。うろ覚えでは、とっさの時に勘違いをしてしまうかもしれません。大事なのは、丸暗記することではなく、それらの情報をどう活用するか、どう取捨選択するか。津波避難行動をどうするか・被害想定から備えをどうするかを検討する際に、必要となる言葉や数値はどれか、しっかり識別すること。

答えは気象庁のウェブサイトにあります。

「津波について」
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/faq/faq26.html

「津波警報・注意報、津波情報、津波予報について」
http://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/joho/tsunamiinfo.html

次回はハザードマップと避難行動のポイントについて考えます。

防災士 中根輝彦

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