あなたも認定を受けて活躍しませんか

アレルギーで悩む子どもやご家族の大きな支えとなる「食物アレルギーマイスター」。アレルギー大学で専門知識と技術を習得したうえで実践報告を行い、認定委員会の審査に合格した方が資格取得できます。

食物アレルギーマイスターに期待すること・求めること

常にアレルギー関する最新の情報収集や知識の習得に務めるとともに、地域や職場において、医療機関や自治体などと連携し、アレルギー疾患を持つ患者家族のQOLの向上のための社会貢献活動が期待されています。

具体的な活動例

地域の「アレルギーの会(患者会)」の活動支援・設立支援、患者会や患者家族と自治体の関連部署との橋渡し役(コーディネーター)、地域診療機関と連携するコーディネーターなどの役割を担い、活動していただきます。

食物アレルギーマイスターの活動紹介

Y.Kさん
2010年 第5期アレルギー大学にて取得 児童発達支援センター勤務 調理師

第1期アレルギー大学が開講し、食物アレルギーの勉強ができると喜んで受講したのですが、学んだことを活かしたいと思っても、当時は先輩の無理解、行政組織内の無関心など、下からの意見はなかなか取り上げてはもらえませんでした。どうしたら良いのか考えて、まず勤務先の園長、市の栄養士にアレ大で得た受講内容を報告する、園長に許可を取りつけ、食に関するアンケートを作成、配布して保護者、園児とのコミュニケーションを計る、勤務する園で、自分が主になった時コンタミ防止の調理手順の工夫をする等々、7年程かけて少しずつ進めていきました。
マイスターを取得すると、園長や保育士からもアレルギーの相談を受けたり、園内研修で「アレルギーに関する勉強会」を依頼されたり、保護者との献立面談も毎月1回同席し、保護者と雑談や、家での園児の様子、レシピを教える等気軽に話す様になりました。
また自分の勤務する園で誤食を防ぐ為、アレ大で学んだ内容を元に「トリプルチェック体制」を導入しました。それがとても有効だと評価され、異動で着任した若い栄養士と検討会等で話し合い、徐々にアレルゲンの入った食材を使用しない献立を立てるようになりました。そして全園共通のアレルギーチェックリストが作成されました。アレ大に出会った事で職場環境がとても安全に改良できたのです。
マイスター取得後は意見がスムーズに通る様になりました。
皆さんも是非マイスターになって活躍の場を広げてほしいと願っています。

S.Hさん
2013年 第8期アレルギー大学にて取得
『子ども&ファミリー アレルギークリニック ペンギン』勤務 看護師(小児アレルギーエデュケーター)、アレルギー疾患療養指導士

 私がアレルギーに関心を持ち出したのは、息子のアレルギー発覚からでした。14年前に息子は産声をあげ、産まれてまもなくから顔や身体に酷い湿疹があり皮膚科に通院していました。私は看護師でありながらアレルギーの知識は乏しく、その湿疹がアトピー性皮膚炎で、その後食物アレルギーになるとは思ってもいませんでした。その頃も、世間ではアレルギーという言葉は広く使われていたのに、自分はアレルギーのことをよくわからないし、ちゃんと知りたいと思っていました。さらに東日本大震災が起こり、災害とアレルギーのことが心配になりアレルギー支援ネットワークに電話をしたのがアレルギー界に踏み出した一歩です。その後は、アレルギー支援ネットワークの中西さんのサポートの元で患者会を立ち上げたり、アレルギー大学を受講したりしました。アレルギー大学では、アレルギーの基礎的な知識に加え、食育であったり、保育士さんや養護教諭、給食を考えたり調理する人、外食産業に携わる人など、アレルギーっ子を取り巻く人たちの考えも聞くことができ、目から鱗が落ちるように多くのことを学ぶことができました。この10数年でアレルギー診療も変化していると感じます。これからも、時代の変化に対応し、アレルギーっ子と周囲の方々に寄り添えるよう活動を続けていきたいと思っています。

N.Tさん
2014年 第9期アレルギー大学にて取得 保育園勤務 給食調理員

私がマイスターの取得を目指したのは、保育園からの強いすすめがあったからでした。
園での誤食防止の取り組みや離乳食の取り組みを、アレルギー大学を受講したことで改善できた点を発表し、無事、食物アレルギーマイスターを取得することができました。
取得後もアレルギー大学を受講し、自分の知識を深め、さらに園に持ち帰り、園全体で共有することで誤食を防いだり、保護者の「食」についての相談に自信をもって回答したりすることが出来ました。
私が常に心がけていることは、「食べることが大好きな子どもを育てる」です。
食べることは生きることです。子どもたちがこの先、楽しんで人生を送るために、食べることが大好きな大人へと成長してほしいです。
そのためにもアレルギーがある子どもも、ない子どもも楽しく食べられる環境を提供することが私の役割だと考えています。これからも、アレルギー大学を受講し、正しい知識や新しい情報を得て、子どもたちが楽しく食べられる環境作りをしたいと思います。

K.Tさん
2015年 第10期アレルギー大学にて取得 保育園勤務 保育士・防災士

食物アレルギーマイスターの資格を持つ保育士として防災士として学んでいることを伝え、みんなで話し合い、正しい知識をもって個別配慮をすることは当たり前になってほしいです。
保育士、調理員の園内研修を行い、食育、アレルギーの基礎知識、最新の情報、町での対応、園での対応を学び合いました。個別配慮はなぜ必要かそして正しく行いことで子どもが、保護者が、そして職員自身も安心安全に園生活ができることを話し合いました。
子育て支援センターで育児講座として食物アレルギーの基礎知識や最新の情報を、保育園での食育の取り組みを入園前のお母さん方にお話させていただきました。参加者の方からは園での取り組みがわかって安心したなど感想をいただきました。
武豊町の防災講座に参加して食物アレルギーについての配慮の必要性など伝えています。
食物アレルギーマイスターとしての活動は、私のライフワークです。これからも自己研さんしていきます。