アレルギー大学修了生の活動

M.Sさん
 (2013年 第8期アレルギー大学修了生 子育て支援センター勤務 保健師・防災士)

私は子育て支援センターで働く保健師です。主に相談業務と育児講座を行っています。
 医学的相談数の3割弱がアレルギーに関する内容です。専門的な新しい知識を身に付けなければ応えられないため、アレルギー大学での勉強はとても役立っています。
 またアレルギーの予防面で、スキンケアが大切であることは浸透されていますが、スキンケアは毎日しているけれど、肌トラブルが改善しない例も多く、スキンケア講座希望者が多い状況です。アレルギー大学の実践講座を通して、正しいスキンケアのスキルを身に付け、育児講座で伝えた所、大変好評でした。そのため今年度からスキンケア講座を、トラブルの多い、夏・冬前と回数を増やし、実施会場も増やしました。保育士対象のスキルアップ研修としても行う予定です。

Y.Oさん
 (2013年 第8期アレルギー大学修了生 小児科クリニック勤務 管理栄養士)

私は小児科専門医のクリニックで管理栄養士として勤務しております。20年近く子供たちを近くで見守ってきました。
最近では大人になられた患者さんが結婚して、「子供が産まれたのでこの子もお世話になります」と嬉しいお言葉と笑顔をいただき仕事に励んでいます。
クリニックでの栄養指導内容は、食物アレルギーの食事指導や負荷試験、離乳食・体重増加不良・肥満・便秘・貧血などの食事指導を行っております。近年はコロナ禍で出産された方を始め多くの方がコミュニティを失い、育児に戸惑い、ネットサーフィンで疲れてしまった方を多くみかけました。
そんな方々に直に話しかける事で、安心感をもっていただけたようです。
患者会のサポーターもさせていただき、不安でいっぱいの保護者の方に、病院の話や普段の生活、園や学校での対応、などのお話をさせていただいております。
やはりコロナ禍での活動は難しかったのですが、ようやくこれから復活出来ると思っております。

T.Mさん
 (2014年 第9期アレルギー大学修了生 保育園勤務 保育士・調理師・介護福祉士)

我が子が重度の食物アレルギー児だとわかり、大きな不安に押し潰されそうな時に、アレルギー大学の存在を知りました。少しでもアレルギーのことが分かれば、何が原因なのか、どうすればよいのか分かるかもしれないとの思いで第Ⅲ期アレルギー大学を受講しました。知識のない当時の私には専門用語も多く、難しい内容でしたが、謎が解けていくようで、色々な疑問が解決され、私の精神面も随分と落ち着いてきたのを思い出します。
その経験を活かして、アレルギー児の家族を支援している中で感じるのが、多様な情報に振り回されている親が多いことです。
親自身も、アレルギーの正しい知識と最新の情報を学ぶことで、子どもがアレルギーの正しい診断を受ける機会を得ます。子育てや入園、入学への不安も減少します。
常に進歩しているアレルギーの常識は、アレルギー大学を定期的に受講することで、情報のアップデートができアレルギー児と家族の支援も不安なく出来ることを実感しています。
アレルギーの正しい知識、最新の情報を学んでいる方が増えていくことで、アレルギーがあっても安全に安心して暮らせる社会になっていくことを感じています。