地震・集中豪雨・河川の氾濫・土砂崩れ・竜巻・・・自然災害は、いつどんなときにどの地域で起こるかわかりません。また、どこにいるときに被災するかもわかりません。平常時に備えをしておくことが最も大切です。

アレルギー疾患があると、避難所などで配布される食料や炊き出しの食事を食べることができない、薬を持ち出すことができなくて困る、入浴できないためアトピー性皮膚炎が悪化する、瓦礫の粉塵やホコリ等で喘息が悪化する・・・など、多くの困り事が起きます。災害が起きてから慌てて、アレルギーに関する理解を求めても対応は難しく、また、自治体(行政)は市民全員に対応する食料や医薬品を備蓄しているわけではありません。
そこで、アレルギー患者は要援護者の位置づけで、日頃から災害時に備えた対策を十分にしておく必要があります。このことは、アレルギー疾患を持つ患者家族だけでなく、幼い子どもを育てている家族にとっても同じように重要なことです。
自宅や職場の地形や災害時の危険性をハザードマップで確認、家屋の耐震診断をして対策を立てておく、家具の転倒防止をする、トイレや水、電源の確保、非常持ち出し袋の準備をするなど、一般的な備えは当然行うことが前提になります。