水と食料の備蓄

各家庭において、アレルギー対応の食料は、一週間分以上、好ましくは10日間分を備蓄し、可能であれば、ベランダ・倉庫・車庫など避難経路上にも分散配置しておきます。水は、飲食用だけでも、一人一日3L×家族分が必要です。

調理器具・電源確保

電気・ガス調理器具の代替として、カセットコンロ(ガスボンベ)やキャンプ用のコンロなどの調理器具を備蓄しておきます。暖房器具は、電気を必要としない石油ストーブも、災害時は便利です。
自家用車が無事な場合は、車内での生活も可能なため、ガソリンはいつも充分な状態にしておくことを心がけます。シガーライター又はバッテリーから100Vに 変換する機械を購入するなどの電源確保対策を立てておく、自家発電機があれば尚のこと良いでしょう。携帯電話の電源確保のため、バッテリーを常時携帯することをお勧めします。

トイレの備え

災害対策で忘れがちなのはトイレの対策です。ライフラインがストップするということは、トイレが使用できなくなるということです。一軒家かマンションかにより対策も異なりますが、組み立て式のトイレ、目隠し用のテントやマント、排泄物を固める凝固剤など、ホームセンターでは様々な商品が販売されています。地域の防災訓練で紹介されることも多いので参加をして参考にされるとよいでしょう。

「緊急時(災害時)のおねがい」カード(耐水紙)の携帯

災害時、親と離ればなれになっても、アレルギー情報が確認できるよう、住所・氏名・緊急時の連絡先や主治医・疾患名・アレルゲンなどを記入し、ランドセルの中・名札の中・非常持ち出し袋の中など常時、身に着けておきます。(アレルギー支援ネットワークのホームページより注文できます。)
文字が書けるようになったら、年に1回は新しい情報を自分で書き換え、子どもが自分のアレルギーのことを理解し周りの大人に説明できるように練習をしておきます。(画像をクリックすると、大きな画像を表示します)

園や学校に非常持ち出し袋を設置

園や学校独自の備蓄をしている場合は、アレルギー患者にも配慮した備蓄をお願いします。また、保護者が帰宅困難になることも想定されますので、患者の食料、水、緊急時のお願いカード、薬、お薬手帳の写し、マスクなど、保護者と再会できるまでに必要と考えられる最低限のものを持ち出し袋などに入れて設置しておくと安心です。