アレルギーの中でその原因の7~8割はダニ!

アレルギーを起こす原因のアレルゲンは、食べ物・花粉・ダニ・カビ・金属など、人によって実にさまざまです。ですから、ダニが原因でなく、食物や金属アレルギーの方にダニ対策をしても殆ど意味がありません。又、ぜん息やアトピーの場合その原因がアレルギーでない(非アレルギー型)場合も同様です。

現在では検査などによって、診断は比較的容易になっていますので、何が原因でアレルギー反応が起きているのかを、主治医とよく相談して、突き止めましょう。

さて、実際にはその検査の結果、アレルギー性ぜん息やアトピーの症状をもつ方の7~8割はダニ・ハウスダストが原因と言われています。 このため、これらのダニアレルギー対策は大変重要です。

[POINT1] 原因の究明

  • 転地・旅行などで症状が変化するかどうか確認する
    例)
    入院すると特別な治療をしなくても改善するが退院すると再燃する 夏休みに田舎に泊まりに行と良くなるが帰ってくると、ぜん息や湿疹が出る

どうすればいい?ダニが原因のアレルギー対策…

ダニが原因の対策の基本はダニやそのアレルゲンを取り除くことです。 しかし、ダニやアレルゲンをゼロにするわけではありません。
症状の悪化を防ぎ、症状を改善する程度にコントロールするというのが対策の基本となります。

[アレルギー性ぜん息の場合]

ぜん息の場合は寝室と寝具がその対策の中心です。
アレルギー性ぜん息の場合、寝室や寝具、居間など毎日暮したり、接触する時間が長いところのダニやアレルゲンを低いレベルにコントロールする必要があります。
ぜん息では寝室と寝具のダニ数を1平方メートル当たり50匹、アレルゲン量では1g当たり10μg以下にします。

[アトピー性皮膚炎の場合]

アトピーの場合はぜん息のダニアレルギー対策の中心となる寝室、寝具以外によく接触する部屋や家具類などの対策も必要となります。また、過乾燥対策とスキンケアも欠かせない重要な対策となります。そしていずれの場合も主治医との連携を私たちは大切にします。

以上のことを前提にダニアレルギー対策を具体的にすすめます。 アトピーの場合はダニ数を1平方メートルあたり10~20匹以下、ハウスダスト総量を1平方メートルあたり30~50mg以下にします。