アトピー性皮膚炎のスキンケア
アトピー性皮膚炎患者のドライスキンは、保湿を目的とした外用薬やクリーム、ローション、又、保湿効果を持つ入浴剤を使用することで、痒みと乾燥症状が改善することが知られています。刺激の少ない石鹸やシャンプーを使用すると皮疹が改善する補助的な効果をもつこともよく知られています。
1.皮膚を清潔に保つこと
汗や汚れや刺激物質、また、アレルゲンや微生物を除去することは、アトピー性皮膚炎のスキンケアの第一歩です。手洗い・シャワー・入浴・おしぼりで拭き取るなどがあります。
2.適度な水分を補うことで乾燥や肌荒れを防ぐこと
清潔のスキンケアのあとに、とれてしまった水分と油分を補うことがアトピー性皮膚炎のスキンケアには重要です。炎症のある場合はステロイドあるいはタクロリムス外用薬を塗布するが、炎症が十分に治まったあとのドライスキンには、保湿剤を含有する医療用医薬品や一般用医薬品、スキンケア製品を使用し、皮膚の生理機能の補正を行います。
3.紫外線を防ぐこと
皮膚の老化と免疫抑制の二つの点で紫外線を防ぐことが大切です。
4.刺激性接触皮膚炎
化学物質が表皮を刺激・障害して、サイトカイン、タンパク分解酵素などを放出させ、皮膚炎を引き起こします。(シャンプー・石鹸・イソジン消毒液・外用薬・スキンケア製品・唾液・汗に注意)
5.スキンケア化粧品の選び方
接触アレルゲンを含まず、刺激が低く、使用感が良い製品の選択が重要です。